あわび粥

私は、お粥がキライだ!
コレは父方の祖父、伯母、私へと受け継がれている食の嗜好らしい(笑)
亡くなった伯母から晩年、聞いた話だ。

ご飯は硬いくらいが好きで、柔らかいだけでも食べたくない・・
一方、両親はお粥が好きだった。

鍋の残りで雑炊を作ったり、体調が悪いと白粥に梅干しを食べたり、正月には必ず七草粥を食べていた。
いったい誰に似たんだろう?と不思議だったが、伯母のおかげで納得できた♡

そんな私が韓国で、お粥を食べることになった!
もちろん積極的に食べたワケじゃない。

母が「あわび粥を食べたい!」と言うので、専門店を探して予約したのだ。
父の葬儀を終えた、5ヶ月後の冬だった。

妹と母と初めての3人旅で、新羅ホテルに泊まり、タクシーでお粥を食べに行った。
ソウルで雪が積もり、ホテルの隣の東国大学では卒業式が行われた時だ。

人気がある店なのか、2Fへの階段にズラッと行列ができている!
横をすり抜けて上がって行き、予約してあることを伝えると店内に通された。

「何で、彼女たちは先に入るの!」と文句を言う声が聞こえる。
店の人が「予約していた人です・・」と説明すると黙った。

悲しみから立ち直れない母を慰めるための旅だったので、どうすれば美味しいものを時間のロスなく食べられるかを徹底的に調べていた。

そして、その店の『あわびの肝入りお粥』だけが予約可能だと知った。
何故なら肝入りのお粥は作るのは、とても時間がかかるので、例外的に予約を認めていたからだ!

それでも、母が喜んでくれるなら!と思ったのだ。
数種類のおかずも美味しかった☆

美しい緑色のお粥は、見た目も美しく母を喜ばせた♪
ふつうのお粥が7000ウォンくらいの時だったが、あわびの肝入りお粥は20,000ウォンだった(と思う)。

その1年前にいっしょにソウルを訪れた妹は、お粥を食べるチャンスがなくて、帰りの飛行機を待つ間にインチョン空港で食べた不味いあわび粥の思い出が吹き飛んだようだ(苦笑)

それから何度も母を連れて韓国へ旅したが、母は初めての旅について、お粥のことしか覚えていないらしい。
どこへ行って、何を見たのか、記憶にないと言う。

それくらいショックが大きかったんだろう・・
母は、父が亡くなって初めて存在の大きさを知ったようだ。

あわび粥の思い出は、まだまだたくさんある!

店舗情報
Congee House
서울특별시 중구 명동2가 2-1, 2F

※グーグルマップで場所が表示されないので、上記住所を入力して確認してね♪