B&Bに泊まる【 ベッド編 】Fern Villa

英国には『B&B』という独特の宿がある。
ベッド&ブレックファストの略で、子どもが独立して余った部屋を利用して客を泊め、朝食を食べさせる、という、いかにも合理的な英国流の宿から始まったシステムだ。
今では、本業としてやっているところが増えている。

家庭的な雰囲気を大切にしているから、ホテルと比べて設備は充分と言えない場合が多く、以前は安宿の代名詞のようになっていたので、一度も利用したことがなかった。

でも最近は、それぞれの宿が工夫を凝らしているようだし、ネットでどんな部屋なのか見ることができるので今回、初めて利用してみた。

西ウェールズの港町フィッシュガードの近くにある Fern Villa という宿に、一週間泊まることを決めた!
理由は、大きなジャグジー付きバスタブがある部屋だから。

カーディフ市内で車を借りて、高速道路M4を西へ走り、宿へ着いたのはチェックイン時間より1時間近く早い15時30分頃だ。
1年でいちばん日が短い時期なので、ギリギリ明るいうちに到着できた。

ふつうのホテルならチェックイン時間前でも交渉の余地があるけど、家族経営のB&Bでは迷惑になるから、車の中で待った。

呼び鈴を鳴らすと、出て来たのは宿のHPで見た女性だった。
スーは、とてもステキな笑顔で迎えてくれた!

簡単に記帳して部屋へ案内してもらおうと階段を上がりかけたら、ご主人のマイケルがスーツケースを持ってくれた。

部屋に置いた後、マイケルはいなくなったけど、スーが部屋の中を説明してから、バスルームへ連れていった。

この時点で、ちょっと不安になる。
「えっ?トイレが別なの?」と思いつつ、階段の途中にある別の部屋のドアを開けると、ベッドルームより広いバスルームがあった!

目の前に、大きなジャグジー付きバスタブが見える♪
喜んだのもつかの間、スーが思いもかけないことを言った。

「あ、ジャグジーが故障しているから、シャワーを使ってね!」

「ん?・・」一瞬、意味が分からなかった。
「使えないって・・どういう意味?」という私に、スーは「たぶん新年になるまで修理はムリね」と明るく言う。

「何か分からないことがあったら、言ってね♪」と言って、スーはキッチンへ下りて行った。
部屋に戻った私は呆然自失だったが、しばらくして事態の収拾へと頭をまとめ始めた。

バスタブを使えないのに、トイレや洗面台を使う度に、階段を行ったり来たりする不便を味わう理由がどこにある?
どう考えても理不尽だと思って、交渉に出かけた。

日本人にとって、バスタブがどんなに重要であるかを英語で説明するのが、どれだけ大変だったか!・・それでも、その時は必死だった。

「バスタブを使えないなら不便でしょうがないから、部屋を変えてほしい」と言ったら、スーはあっさりOK!してくれた。

「でも、1月1日までは満室だから、部屋を替わるのは、1日の夕方からでいい?」と言う。
それは、仕方がない。

すでに客が入っている以上、どうしようもないので2晩は、バスルームの利用が不自由な部屋で辛抱することにした。

シングルルームは、コンパクトだけど必要なものは揃っていた。
ティートレイにはコーヒー、紅茶、チョコレートがあるし、小さな液晶テレビもある。

初日は、いろいろあって大変だったが、部屋の椅子はとても座り心地が良くて、旅先で毎晩日記を入力する私には、とてもありがたい椅子だった。

宿泊情報
名前 Fern Villa
住所 Church Rd, Goodwick, Fishguard SA64 0EH

Fern Villaへのルート