入校日は、基本的に月曜日だけど、生徒の都合によって、違う曜日でも構わないようだ。
ただし、費用は一週間分として計算される。
レジデントも同じ仕組みで、日曜日から土曜日までの一週間ごとに計算される。
日曜日にレジデントに入り、翌日の月曜日から学校へ通うのが通常スタイルだ。
しかし時差が9時間もあり、直行便で14時間、乗継便だと25時間くらいかかる!
日本から到着する学生には、とてもじゃないけどキビシイ状況だ。
それでも一切の例外は、認められない。
到着してから入校までゆっくりしたい場合は、寮費を一週間分余分に払うか、数日ホテルを取るしかない。
さて、時差ボケのまま入校すると、最初にテストがある。
学生用のリビングルームにあるテーブルで、10名くらいがいっしょに受けた。
数枚のプリントを配った学校スタッフは「終わった人は、受付へ持って来てね!」と言って、戻ってしまう。
みんな真剣に取り組んでいるけど、英語のテストなんて大昔やったきりの私には、考えるだけムダ!
適当なところで席を立って、持って行った。
その後、受付で待機していると、1人ずつ名前を呼ばれる。
別室で優しそうな男性スタッフとマンツーマンで面接!
後で分かったけど、この人が教務責任者だった。
「なぜ、英語を学ぶのか?」
「なぜ、ウェールズを選んだのか?」
などの質問があったが、ほとんどまともに答えられなかった。
困っていると、さすが語学学校のスタッフだけあって、分かりやすく何度も質問方法を変えてくれる。
私は自分なりの考えで、あえて留学前に英語の勉強をしなかった。
英国の語学教育がどんなものなのか、指導方法を知りたいと思っていたからだ。
面接の最後に「あなたは、ビギナークラスに入ることになりますが、1つ問題があります。午後コース希望ですが、ビギナークラスは午後の設定がありません。レベルを変えるか、午前中のクラスにしてもらえますか?」と言われた。
質問内容を理解することと答を考えることで、貧弱な脳がパンクしそうだった!
そして、口から出た言葉は「上のクラスは困ります。午前中のクラスにすると、費用が上がるんですか?」という経済的問題に対するものだった!
彼は笑って「いえいえ、こちらの都合によるものなので、あなたは追加料金を払う必要はありませんよ」と答えた。
「だったら、午前中のクラスでいいです!」と言うと「あなたが努力して勉強すれば、クリスマスホリデー明けには、上のクラスへ上がれます。そうしたら午後コースに変更できますからね」と説明してくれた。
ビギナークラスの教科書を受け取って、部屋を出た。
真新しい教科書は、分厚くてずっしりしている。
すべての学生の面接が終わるまで待たずに、別の棟にある学生用リビングルームで、明日からのスケジュールについて、受付スタッフが説明を始めた。
途中から参加した生徒は、内容がよく分からないだろうに・・
説明が終わると、受付スタッフがカーディフ市内を徒歩で、観光案内してくれた。
カーディフ市庁舎
国立博物館や市庁舎の近くにある学校なので、立派な建物の前を通りながら、紅葉が美しい公園へ入った。
ビュート公園という大きな公園で、すぐ横にカーディフ城がある。
この日は天気が良かったので、キレイな写真が撮れた☆
ビュート公園の紅葉
カーディフ城正門前で記念写真を撮ったけど、誰のスマホにデータがあるのか分からない。
正門前の大通りを歩いてカーディフ市場へ行き、小さなお菓子の店へ行った。
受付スタッフが人数を数えて注文する間、みんなお菓子をチェック♪
私は事前に調べていたので、それが『ウェルシュケーキ』という伝統菓子だと知っていたけど、他の人たちは「何だろう?」と見ていた。
市場を抜けたところにある英国国教会の傍で、受付スタッフが買ったばかりの菓子を、1つずつ配ってくれた。
まだ、ほんのり温かいウェルシュケーキは、素朴な味で「また食べたい!」と思うくらい美味しかった☆
ウェールズ流のおもてなしだろう。
カーディフ市場のウェルシュケーキ
翌日、8時45分から毎日3時間の授業が始まることになる!