足立美術館は昔、両親と訪れたことがある。
美術に関心のない父は、「90分だけだ!」と言って、自分はよそへ遊びに行った。
しかし、時間を限られると、落ち着いて鑑賞できない。
美しい庭もゆっくり楽しめず、不満が残った・・
今回は、自分が納得するまで滞在するつもり♪
前夜宿泊した松江しんじ湖温泉ニューアーバンホテル別館を9時過ぎにチェックアウト。
ナビを設定して出発!
松江市から、およそ30分の道のりだ。
途中は、ほとんど民家もないような道だった。
広い道路に出たと思ったら、渡ったところが足立美術館の駐車場。
ものすごく広い駐車場だけど、奥の方に少し乗用車が停まっているだけ・・
何となく記憶と違うところだと思ったら、駐車場の横にあるのは新館と土産物屋の建物だった。
奥に本館がある!
島根県安来市にある、近代日本画を中心とした博物館。
130点におよぶ横山大観の作品と美しい日本庭園で有名。
地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)は裸一貫から事業を起こし、一代で日本画のコレクションをつくりあげた。
美術館が建っている場所が生誕地。
メインとなる建物の手前にある足立全康の像。
庭を案内しているポーズ♪
入館料2,300円は、私にとって高いが、その価値はあると思う!
まだ早い時間だからか、入館者は少ない。
おかげで人に邪魔されず、ゆっくり鑑賞できた☆
入口近くの廊下に展示してある蒔絵の作品は、どれも美しくてすばらしい。
メインとなる建物へ入る前に、左手にある魯山人館へ入った。
あるのが分かっていたのに、前回は時間がなくて、全く見ていないからだ。
もっとも、別棟ではなかった気がする・・
暑いので、建物に入ると冷房が効いていて、気持ちがいい♪
北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん)について知っているのは、美味しいものが好きで、自らも料理を作る工芸家というくらいだ。
作品についての知識はなく、どんなものを作ったのか興味があった。
足立美術館は、魯山人の作品を約400点所蔵しており、魯山人館で順次公開しているそうだ。
作品の撮影を禁止しているので、記憶が定かじゃない。
品質に関わる場合じゃない時は、ノーフラッシュで撮影を許可してほしい!
英国では、美術館でも通常の撮影を許可している。
陶器に撮影の影響があるとは、思えないけどねぇ・・
いちばん気に入ったのは、作品じゃなくて説明文!
詩と陶芸(Poetry and pottery)♡
コレは、誰が付けたのか分からないが、英語にすると、2つ(Poetry and pottery)がよく似ているので、言葉遊びのようだ♪
作品は、縦書きの詩の下に焼き物の絵が描いてある屏風だった。
色とりどりの小さな魚型の箸置きも良かった☆
細長い魚じゃなくて、コロンとしたひし形に近い形だ。
コレも、作品そのものの良さというより、並べ方がおもしろい!
黒い長方形の台の上に右向きと左向きの魚が、向き合うように並んでいる♪
たしか、美術館で初めての展示だったと思う。
この作品に会えて良かった♡
アイアンワークの灯籠は、イサム・ノグチ風だ!
彼と交友関係があったと知って、納得。
本館の2Fでは、ちょうどこの日から秋季特別展・日本画ベストアーティスト10が始まっていた。
横山大観、竹内栖鳳、川合玉堂、菱田春草、上村松園、橋本関雪、安田靫彦、川端龍子、榊原紫峰、伊東深水という、そうそうたる顔ぶれが揃っている☆
私は、安田 靫彦(やすだ ゆきひこ)が好き♡
作品は、王昭君。
紀元前50年頃の中国4大美人の1人を描いた絵だ。
でも、今回見た中でいちばん印象的だったのは、橋本関雪(はしもと かんせつ)の唐犬図!
かなり大きな絵なので、少し離れたところから全体を見られるように展示してある。
この企画を見ることができて、ラッキーだ♡
秋季特別展・日本画ベストアーティスト10のリンクが切れるまでは、唐犬図を見ることができるだろう♪
初日だからか、カメラで撮影している人たちがいた。
できるだけ邪魔したくないと思うけど、絵に夢中になると、撮影隊の存在を忘れてしまう・・
本館は日本庭園側に大きな窓があって、まるで絵画を見ているような気持ちになる!
今日は、あまり天気が良くないが、手入れの行き届いた庭園は、本当に美しい☆
歩き疲れたので、庭園側にある飲み物だけのショップへ入った。
誰もいない空間を独り占めできる幸せ♪
大きな梅が入った生姜入りソーダを注文して、庭を眺める。
帰りは、ミュージアムショップをチェック!
ほしいものがたくさんあるから、困ってしまう・・
横山大観の絵がプリントされたマルチクリーナー。
マスク入れにもなる長方形のクリアファイル。
美しい日本庭園の写真は、見るだけで心が満たされる!
使う度に、旅のことを思い出すだろう♡
名前 足立美術館
住所 島根県安来市古川町320
足立美術館へのルート