私は、博物館や美術館が大好き♪
日本、韓国、ヨーロッパを旅して、多くのミュージアムへ行った。
私のように特に興味がなくても、雨が降った時の観光として博物館や美術館を候補にするのもいいと思う♡
初めて釜山博物館へ行ったのは、2012年12月。
ひとり旅の時だ。
釜山の地下鉄1号線で南浦(ナンポ)から西面(ソミョン)へ移動し、2号線に乗り換えて大淵(デヨン)で降りる。
ネットで見た説明が分かりにくくて、道を90度間違ったため大雨が降る中、2号線の次の駅・慶星大・釜慶大近くまで歩いてしまった!
歩き疲れてしまい、通りかかったタクシーをとめて、「釜山博物館へお願いします!」と言うと、「すぐそこじゃないか!」と文句を言われた。
こういう時は、韓国語が分からないフリをする私・・
初乗り料金で到着したから、本当にすぐ傍だったんだ。(笑)
私みたいなことにならないために、もう一度、地下鉄を出たところからおさらい!
地下鉄2号線大淵駅3番出口を出たら、後ろ側の交差点へ戻る!
左折して、しばらく直進すると、大通りの左手に博物館が見える☆
受付で無料の日本語ガイドフォンを借りよう!
日本語の解説があれば、より理解が深まる。
今はどうか分からないが、当時はパスポートと引き換えだった。
ガイドフォンの音がちゃんと出るかどうか確認してから出発しよう!
たまに故障したガイドフォンに当たることもある・・
最初は古代の遺物から!
原始時代にはほとんど興味のない私は、ザッと見て次の時代へ。
主な展示物の前に立つと、ガイドフォンが説明してくれる♪
骸骨のひな壇
興味を持ったのは、弁韓時代(紀元前2世紀末~4世紀)の風習。
前頭部を押さえつけて扁平にしたり、犬歯を抜くという妙な風習がある!
何のために、そんなことをしたのか不思議だ。
大好きな伽耶(カヤ)・新羅(シルラ)時代☆
この時代に興味があるのは、ドラマ『善徳女王』のせいだ!(笑)
きっかけは何でも、歴史に興味を持つのは良いことだと思う。
いちばん興味があるのは、右側の手前にある青銅の飾り!
たしか、7つの鈴を入れて使ったもの。
新羅時代の器
この頃になると、薄くて形も整ってくる♪
国宝・永秦2年銘蝋石整壺
国宝とは知らず、形の良い壺だと思って写真を撮った♪
壺に書いてある年号に大きな意味があるらしい。
小さな仏像
手前にあるプレートと比較すれば大きさが分かるだろう。
何で、こんなに小さく作ったのか?
この青銅製の壺が大好き☆
これをウットリ眺めていたら、黙って隅に座っていたガイドが話しかけて来た。
とてもキレイな日本語だったので、ビックリ!!
話を聞くと長年、日本に住んでいたらしい。
韓国の歴史に興味があり、ひとり旅でツアーじゃないと話すと、最初からじっくり説明してくれた☆
彼女は、ボランティアガイドを週2回やっているそうだ。
名前を伏せてほしいと頼まれたので、仮の名前をシンさんとしておく。
親切な人だから、シンさん♡
韓国では、不思議なくらい親切な人に出会う!!
朝鮮時代の東莱郷校(トンネヒャンギョ)の校長先生に関する文書。
郷校は、今の大学みたいな教育機関のこと。
ハングル文字を読むんじゃなくて、漢字を韓国語読みする私にシンさんが興味を持ったみたい。(笑)
私が読めない漢字は、シンさんが韓国語読みを教えてくれる♪
日本語と違って音読みや訓読みがあるワケじゃないから、一度読み方を覚えれば読めるようになる!
朝鮮時代の学生の勉強道具
手前にある板は、紙を買うお金のない人が薄い墨を使って書くもので、書いた後は水で流して消した。
板の上に置いてあるのは文鎮。
日本は江戸時代には、すでに紙のリサイクル制度もあったくらい紙が流通していたが、世界では、まだまだ紙が貴重な時代だったのが分かる!
占いに使うものか、神社にあるおみくじみたいなものかと思った。
実は、問題集!
棒に最初の文章が書いてあって、引いた棒の言葉を読み、続きを答えるというもの!
この時は知らなかったが、後に見たドラマ『トンイ』で監察府(カムチャルブ)の試験の時、同じように紙に書いた文章の続きを答えるテストがあった。
『洪吉童傳』は、洪吉童(ホン・ギルドン)という義賊の活躍を描いた物語♪
韓国では、知らない人はいない有名人!
航空会社の入国カード記入例の名前にも使われている。
日本の『やまだたろう』みたいな感じか?
昔の釜山駅前のようすを表したジオラマ
父が伯父を訪ねてソウルへ向かった時は、こんな景色を見たんだろう♡。
当時わずか5歳だった父は、どこまでも続くまっすぐな広軌の線路、釜山港の赤い唐辛子の房、それに地平線に沈む大きな夕陽しか覚えていなかった。(笑)
日本統治時代の釜山港と南浦洞周辺
現在のロッテ光復店がある辺り。
影島(ヨンド)に架かるのは、影島大橋!
現在も毎日14時に開閉風景を見ることができる☆
右手中ほどにある龍頭山には、まだ釜山タワーはない。(笑)
釜山博物館には、韓国で最大の通信使資料がある☆
朝鮮通信使の行列で、いちばん人気があった馬上才(マサンジェ)の絵。
馬上才は、乗馬して倒立したり馬のお腹をグルッと回ったりする曲芸のこと!
釜山博物館のお楽しみは、まだある!
無料で韓服(ハンボッ)を着ることができる体験コーナーがあるのだ。
スタッフは1人だけなので、待たされることがあるけど、何しろ無料というのはありがたい☆
主な韓服(ハンボッ)を4組展示してある。
平民、王と王妃、両班(ヤンバン)、医師と医女だ!
王と王妃のコスプレをしたカップルにお願いして、写真を撮らせてもらった♪
若いのに貫禄がある。
もしかしたら、本当にどこかの国の王族かもしれない!
コスプレに興味がある人は、博物館のHPで確認してほしい。
名前 부산박물관(釜山博物館)
住所 부산광역시 남구 대연4동 유엔평화로 63
부산박물관へのルート