Chirk Castle

Chirk Castleのことを教えてくれたのは、リチャードとパウラだ!
私が歴史、文化、城などに興味があると知った2人が勧めてくれた。

MOLDでの4日間は、スランゴスレンとチェスターを見学するくらいで、のんびり過ごすつもりだった。
何も計画を立てていなかったので、ホントに助かった♪

正確な名前さえ分かれば、周辺の観光地を検索できるグーグルマップは、すばらしいと思う☆
ただし、グーグルマップが案内するのは最短時間の道路なので、少し遠回りでも思い出のあるスランゴスレンを通るルートを選んだ。

残念ながら最初の頃は風景がパッとせず、オマケに信号機のせいで大渋滞している村を通過するのに時間がかかった。
なんで田舎のこんな道路に信号をつけるのか?

こんな道こそラウンドアバウトで充分だろうに!と心の中で悪態をつきながら通り過ぎた。
しばらく走ると、ものすごい絶景が現れた!

高低差があるので落ちたら終わりだろうけど、相変わらず頑丈なガードレールなどないのがウェールズ。
こんな道をどうやったら50マイルで走れるのか、意味が分からない。

後ろから追い上げられても、自分のペースを守って走る・・
写真を撮りたかったけど、駐車場がない。

1ヶ所だけカフェがあったが、駐車している車が多過ぎて、迷っていたら通り過ぎてしまった。
旅は本当に『一期一会』だと思う!

スランゴスレンも大渋滞だった。
時間があったら帰りに寄りたいけど、こんな状態じゃ駐車場を見つけられないだろう・・

ちょっとした町に入った時、ルートマップでは城まであと数分だった。
こんなところにあるの?と半信半疑で向かっていると、別の道から来た車がどんどん進行方向へ入っていく!

前方に門が見えたので、間違いない。
私の前に6,7台の車が並んでいる。
手入れの良い木立を通って、しばらく走ると左斜め前に城が見えた!

駐車スペースが、遠い右奥に見える。
若い男性スタッフが車を1台ずつ停めて、説明している。

メンバーかどうかで駐車場所が違うようだ。
私は「草の上に停めてね!」と言われたので、前の車が入るのを待ってからバックする。

英国人は頭から突っ込む人が多いけど、私がバックで入ったら、後の人には「バックで入れてください!」と言っていた。

緑の芝生の向こうに見える城は、大きくて立派だ!
残念ながら完全な逆光なので、写真を撮っても真っ黒になってしまう。


チャーク城の入口

駐車場から柵で囲まれたエリアへ入ると、チケット売場がある。
屋外テーブルで、多くの人たちが食事を楽しんでいた♪


スマホに貼った入場券♪

入場券がシールだ。
身に付けていなければ城の中には入れない。

イースターホリデーの土曜日なので、城は大繁盛だ!


入口の左半分は紫色の藤の花が咲いていてキレイ☆

居城の入口に立っているスタッフも可愛いウサギの耳を付けている。
入場者を制限しているので、行列ができている。

私の後ろにいた老夫婦の男性が「あそこに大きなウサギがいるよ」と言う。
女性は、ホンモノのウサギだと勘違いして、一生懸命に探していた。

「あそこに立っているだろう!大きなウサギが!」と小さな声で言う。
スタッフは、決してスリムとは言えない女性だったから・・(苦笑)

1グループずつしか入れないようだ。
前の4人が入った後、「あなたは何人?3人?」と後ろの老夫婦とセットで数えようとしたので、「1人!」と言うと「じゃあ、どうぞ!」と入れてくれた。

最初の部屋は『クロムウェルの部屋』。
ということは、17世紀の部屋だということだろう・・

大きな暖炉の左右に大きな金色の飾りがあったので、気になる!
暇そうにしていたおじいちゃんスタッフに訊いてみた。

すると、うれしそうに「これは、とてもめずらしいものなんですよ。こんな立派なものはそうそうない!これはわざわざオランダから運んだものです」と説明してくれた。

「何に使うの?」と訊くと、説明をしてくれたけど、よく分からなかったので、礼を言って次の部屋へ移動。

ホールから美しい曲線を描いた階段を上がる☆

階段がすばらしいので、いちばん後ろまで下がって写真に撮っていたら、英国人はみんな待つ。
撮影の邪魔にならないように、と考えるのだ!
待っていた人に「サンキュ!」と言って階段を上がる。

2階の階段の周りには出窓があり、それぞれに違う模様の東洋の磁器が飾ってある。
『私は、18世紀の磁器。壊れやすいから触らないでね!』という風に一人称で書いてあるのがおもしろい!

大きな部屋には、大きな家具や肖像画がたくさん飾ってある。
居間だろうか?
ガイドブックを買えば、詳しい説明が分かるようだ。

時代ごとにテーマを決めて部屋を作っているのもおもしろかった。

ダウントンアビーと同じ20世紀初頭の居間は、ドラマに出て来るような大きな赤いソファがあった!
流行りだったのかもしれない。

その時代の『カントリーライフ』は、まさに田舎の大富豪たちを紹介する雑誌だったようだ。
今なら田舎らしさを売っているだろうけど・・

家族の写真も興味深い!
昔のお金持ちの生活を垣間見ることができる工夫をしてある。
この屋敷は最近まで400年くらい同じ一族が住んでいたそうだ。

ロの字型の城の右側の棟は、中世の姿を残している。
いちばん古い部分は14世紀のものだ!

牢屋があったので下りていたら、足を滑らせてしまった。
いつものブーツならフラットなのに、今日に限ってヒールのあるブーツだからだろう・・
別に痛みがなかったので気にしない。(コレが後で問題になるとは思っていなかった!)

牢屋は本当に深い穴倉で、斜め上に向かって遠近法のように小さな穴が開いているだけだ。

小さな子どもを抱っこして連れて来た人たちがいたけど、次々に人が下りて来るので戻ることができない。
とうとう、暗闇におびえた子どもが泣きだした!

狭い円形の牢屋が人でいっぱいになるまで、待ち続けることになった。
他人と身体が触れることを嫌う英国人は、できるだけ譲り合って階段を使おうとするので、いつまでも戻れない。

用心深い親は、数段行ったところで「ここは危ない!引き返すぞ!」と言って戻るが、世の中そうじゃない親も多い・・

夕食を食べなくて済むように、ランチを食べようとカフェへ行ったら、ここも大行列!
ツナとキュウリのサンドイッチとレモネードの瓶を買った。

これだけ暑いのに、アイスコーヒーがないのは何故?
そういえば、英国でアイスコーヒーって、あったっけ?

サンドイッチは、思ったより美味しかった♪
しっとりした分厚いパンで、ツナのマヨネーズが少なくて食べやすかった☆

使用人たちの食堂は、壮観だった。
多い時は40人もの使用人がいたそうだ!

彼らは大きなL字型のテーブルと長椅子で手が空いた時に食事をしていたんだろうか?
この部屋は、中世の広間を使っているらしい。

暖炉だけは大きくて立派だけど、何の飾りもなくて陰気クサい部屋だ。
夏はともかく、冬のウェールズはたまらないだろう・・

最後に付属の教会を見てから庭へ出た。
昔の上流階級は、自分の家に教会を持っているから、すごい☆

庭が美しい!
あちこちでピクニックをしている人がたくさんいた!

今日と明日は『イースターエッグハント』という催しが、各地で行われるようだ。

子どもたちがウサギを探して回るゲームみたいなものだが、英国人が大好きなチョコレートの会社が協賛している。

スタッフは可愛いウサギの耳を付けて、顔にもウサギのひげを描いている。
子どもたちも希望すれば、可愛いウサギに変身できるようで、行列ができている!

最初は入口周辺だけ見て帰ろうと思っていたけど、あまりにも美しい庭で引き返せない☆
奥へ進むと、ずっと先まで庭が続いているのを発見した!
この時は知らなかったが、ここは庭が有名らしい☆

反対側から城を撮りたいので回り込んで行ったら、ランドリールームがあった。
ヴィクトリア時代のものだ。
昔、屋敷で働いていた大勢の女性たちが、毎日ここで大量の洗濯物と闘っていたんだろう!

たくさんのシンクとプレス機みたいなものもあった。
繊細なレースや細かい刺繍があるものは、専用の場所で丁寧に作業をしたようだ。

裏手には回り込めなかった。
庭は途中で閉じられていた・・

庭の端っこへ行くと、蜂がたくさん飛んでいるので怖かった!
アレルギーがなければ、どうということもないけど、こんな田舎で刺されたら病院がない。

キレイに刈り込まれた庭を抜けて行くと、そこはイングリッシュガーデンだ。
いかにも自然に見えるように計算された美しい庭が広がっている☆

先にどんな花があるんだろう?と思うと、知らず知らずのうちにどんどん歩いて、振り返ると城が遠くに見える!
とうとう城壁まで歩いてしまった。

ここは高さがあり、そこからほぼ180度広がる景色を堪能できる。
きっと見渡す限り領主のものだったんだろう・・

Chirk Castleは建物、居室、庭、全てが見ごたえあるすばらしい城だ!

Chirk Castleへのルート