クリスマスホリデーをどう過ごすかは、留学生たちにとって大きな問題だ!
ヨーロッパ各国やアラブ圏からやって来た留学生たちは、クリスマスホリデーを自分たちの国で過ごすために帰国してしまう。
帰国する理由は、違うと思うけど・・
東アジアや南アメリカなど遠い国からの留学生たちは、ほとんど残留組だ・・
残留といっても、ヨーロッパ旅行をする人や英国内を旅行する人も多い。
私たちのフラット(キッチンを共用している5人部屋)でも、それぞれホリデー中に動きがあることが分かった!
だけど12月24日のクリスマスイブと25日のクリスマスは、誰も出かけない。
カトリック教徒であるブラジル人カリーナの提案で、私たちも24日の夜にパーティをすることになった。
その時のフラットメイトは、男性1人、女性4人だったので、男性には声をかけるだけで、料理は4人が担当を決めて作ることにした。
カリーナとパウラのリクエストで、私は寿司を作ることになった。
日本=寿司というのが、世界の人々のステレオタイプだ!
しかし私は、にぎり寿司を作ることはできないし、巻き寿司がウケるとも思えなかった。
そこで、何度も作ったことがある韓国海苔巻き(キムパッ)を作ることにした。
クリスマス数日前になって、同じ日に入学した韓国人キュリからもクリスマスパーティへ誘われた♪
こっちは25日の夜なので、2日連続のパーティだ。
24日、誰よりも準備を早く始めた。
いくら広いキッチンでも、みんなが一斉に使うことはできない。
何より英国のシンクは、驚くほど狭い!
シンクは、パスタなどを茹でる深鍋がやっと入る大きさだ。
海苔巻きに使う具は、あらかじめ準備しておくことができるので、早めに用意することにしたのだ。
魚肉ソーセージは手に入らないので、ハムをロール状に巻いてから焼いたものを使った。
卵焼き、ほうれん草とニンジンのナムル、カニカマも準備♪
私のキムパッが完成した頃、パウラとマユが調理を始めた。
マッシュルームリゾットと焼きそばの調理時間が重なった上、2人とも大量の材料を1つのフライパンで調理する。
そのため、途中で追加のフライパンが必要になった。
しかし、フラットには3つしかないので、慌てて他のフラットへ借りに行く!
私は生まれて初めて、マッシュルームリゾットづくりを手伝うことになった。
予定時間を少し過ぎて、戻ってきたカリーナと友人のアドリアーナは、めいっぱいオシャレをしている☆
2人ともスタイルがいいので、とてもステキ♪
サンタガールエプロンを付けて、おどけてみせるアドリアーナとカリーナ
カトリック教徒である彼らは、教会へ行っていたのだ。
だけど、テーブルセッティングを担当しているんだから早めに戻るか、パーティ開始時間をもっと遅くしてほしかった。
私たちが大量の料理と格闘している時、アドリアーナはワインを開けて、トルコ人男性と飲み始めた。
数少ない小さめの皿を取り出して、韓国海苔巻きに醤油を付けて食べている!
そのせいで、パーティが始まる前から、皿洗いをする羽目になった。
できるだけ目立たないように皿を洗っていた私に「皿は洗わなくてもいいの!後で全部、食洗器で洗うから」とのん気なことを言うカリーナ。
「皿が足りないでしょ?」と言うと、棚を覗いている。
参加者の人数と皿の数は、最初にチェックすべきだろう!
カリーナは悪い人じゃないけど、細かいことを気にしない陽気なブラジル人女性☆
とんでもないスタートだったが、パウラのリゾットは最高に美味しかった☆
フラットメイトはみんな上級者なので、友人も英語を上手に話せる。
私は、もっぱらヒアリングの勉強に徹した♪
手作り料理を並べたテーブル
翌日のパーティは、レジデントの共用スペースのキッチンでやる予定だったが、直前に7人用フラットのキッチンへ変更!
料理は持ち寄りだったので、調理したのはイタリア人男性クラウディオだけで、イタリア人女性エスターが手伝っている♪
クラウディオもパスタを茹でるのに、鍋1つでチャレンジしたので、途中で2つに分ける羽目になって困っていた。
あらかじめ作ってあったミートソースをかけて、みんなに配った時は、すっかり予定時間を過ぎている!
テーブルの上は、料理でいっぱい!!
日本の女性トリオは、サワのカレーうどん、セイナのポテトサラダ、そしてトモミは大奮闘してクリスマスプディング、チキンの照り焼き、卵焼き、そして地元の日本酒も持参していた。
キュリとソンジョンの韓国人コンビは、キムチジョン(チヂミ)と宮中トッポッキを持参。
手前右側がクリスマスプディング、左側はキムチジョン、その奥はポテトサラダ、鍋は宮中トッポッキ。
私とパウラは手抜きして、M&Sのパスタとジュースを持ち込んでいたが、総勢12人のクリスマスパーティでは、大量の料理を食べきれずM&Sのパスタは出る幕がなかった!
感動するほど美味しかったのは、イタリアンレストランでアルバイトをしているエスターが、経営者からもらったパネトーネだ☆
名前だけは知っているけど、一度も食べたことがなかったパネトーネ!
ピスタチオソースをかけたパネトーネは、シフォンやスポンジケーキとは違う食感で、何とも言えず美味しかった!!
食感は、ブリオッシュに似ているかも♡
このパネトーネにはドライフルーツは、入ってなかった。
だけど、3人のイタリア人はみんな『パネトーネ』と呼んでいたから、間違いないんだろう。
大きなパネトーネとエスター
パウラによると、イタリアからわざわざ取り寄せた特別なものらしい!
エスターのおかげで、とても美味しいお菓子を食べられて幸せだ♡