朝食の時、宿の主人マイケルが「ペントレ イファンは、どうでしたか?」と訊く。
探したけど分からなかった!と答えると、「あんな大きな案内板があるのに?信じられない・・」と驚く。
そんなこと言ったって、分からないんだからしょうがない!
「今日は、どこへ行きますか?」と訊かれたので、城が好きだからハバーフォードウエストへ行ってみようと思う、と答えた。
「いいですね♪ どうせなら景色の良い道を通って行きませんか?私がとっておきの道を教えますよ」と地図を広げて、4313号線を示す。
同じ道を何度も通るのは楽しくないので、マイケルのおススメに従うことにした♪
・1桁は高速道路
例えば、ロンドンから西へ行くM4はウェールズにあるスウォンジーの西まで、ほぼまっすぐ走れる高速道路だ。
4車線以上ある広い道路で快適に走れる。・2桁は幹線道路
西ウェールズへ向かうには、A40でフィッシュガードへ行ける。・3桁は地方道路
フィッシュガードからセント・デイヴィッズやカーディガンへ行くにはA487を使う。
・4桁は生活道路
4313号線は、マイケルのオススメどおり、周りの風景がとてもきれい!
でも、他の道路と同じように駐車スペースがないので、ここぞ!というところで停まれない。
たぶん地元の人は、これが観光資源になると思っていないんだろう。
自分たちにとっては、ありふれた日常の風景だから・・
でも見慣れない国から来た者にとっては、カーブを曲がる度に現れる新しい景色が驚きの連続だ☆
ハバーフォードウエストまでの道は、心が洗われるような景色を見ながら楽しいドライブができる♪
さて、問題は街へ入る時だ。
最大の難関は、ラウンドアバウト!
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出口を間違うと、しばらく走って戻るしかない・・
幸い一度の間違いだけで、無事にハバーフォードウエストの川沿いにある大きな立体駐車場にたどり着いた☆
英国の駐車場は、ケアが必要な人への配慮が行き届いている!
停めやすい所は全部、障害者・妊婦・子連れ用でその数が日本とは比べ物にならないほど多い!
フリーパーキングと書いてあったが、無料ではなかった・・
ショッピングをした買い物客はタダ!というシステムだ。
1時間50ペンス、2時間60ペンス。
街の見学が1時間で済むはずはないので、迷わず2時間の60ペンスを選ぶが、小銭があって助かった!
有料駐車場を利用する時の注意
カードが使えない場合もあるので、コインを多めに準備しておこう!
英国の駐車料金精算機は、お釣りは出ないと思った方がいい。
新しいショッピングセンター内にインフォメーションの印があるので行ってみたけど、見つからなかった。
最近は、みんなスマホで検索するので、インフォメーションセンターが減っているのかもしれない・・
橋から見ると、高台に城壁が見える。
街の地図はあきらめて、グーグル大先生を頼りに、歩きはじめる♪
対岸の旧市街とハバーフォードウエスト城
川を渡ったところは、旧市街だ。
美味しそうなウェルシュケーキの店を見つけた☆
駐車場へ戻る前に寄ってみようと思う。
城壁を見上げながら坂道を上がっていると、狭くて車がすれ違うのがギリギリなのに、建物工事のためのコーンが置いてあるので、バスが通りにくそうだった。
日本のバスなら、対向車が途切れるのを待って発進するんだろうけど、強引に突っ込んだバスは右前のタイヤでコーンを押しつぶしそうになった!
数人の通行人と私がすぐ傍にいたので、バスの運転手に止まるように合図して、コーンを取り除いた。
よく見たら、すでに後輪にコーンを巻き込んでいる!
運転手は、ちょっと合図をして、そのまま坂道を上がって行った。
その場にいた私たちは、思わずお互いに顔を見合わせて苦笑い!
城への入口が分からず坂の上まで行って、少し降りたところに戻ったら、人が路地に入って行くのが見えた。
銀行の横に路地があって、そこから大きな駐車場へ行けるようになっていた。
そして駐車場の向こうに、城がそそり立っていた!
駐車場から見たハバーフォードウエスト城
なかなか美しい城だ♪
私は、城というのは必ずしもカーディフ城のように完全な形を保っていなくても良いと思っている。
ほとんど廃墟のような城も、それはそれで雰囲気があっていい☆
急こう配の階段を上がると、『城の博物館』という小さな建物があったが、閉まっている!
小さな張り紙に『冬季休業中!』と書いてあった。
苦労して、ここまで来たのに!とガッカリ・・
それでも、高台だから景色は楽しめた☆
帰りは階段を下りたくないので、反対側へ回った。
すると、そっちが本当の入口だったようで、隣には古い立派な教会があった!
バスがコーンを踏みつぶした通りに戻って、旧市街を通る。
ハバーフォードウエストについて全く知らなかったが、1日ゆっくり見学できたら、もっと楽しめると思う♪
アイスランドという大型スーパーで、ビスケットと大好きなウォーカーのクリスプス(ポテトチップス)を買ってから、橋のたもとにあるウェルシュケーキの店へ行った。
残念ながら、ウェルシュケーキは売り切れだった。
きっと、人気があるんだろう!
とても寒くて、もう街歩きをしたくない気分だったので、併設しているカフェでティータイムをすることにした。
窓際の可愛いテーブルを確保しメニューを眺めると、美味しそうな『ビッグクランペット』がある♪
クランペットは冬のデザートで温かく、パンケーキみたいなものだ。
最初に紅茶が運ばれたが、ポットはどう見ても日本の南部鉄器風!
英国で鉄製のポットを見たのは、初めてだ。
ティールームの紅茶は、本当に美味しい☆
日頃、寮で飲んでいるティーバッグとは大違いだ。
クランペットは、その名に恥じない大きさで充分ランチの役割を果たしそう・・
ビッグクランペットとポット入り紅茶
テーブルに置いてあった花が日本の生け花みたいだったから、もしかしたら日本が好きなオーナーなのかもしれない♪
クランペットはバナナとナッツがのっていて、小麦粉ではなく違う種類の麦を使っているようだ。
ふつうのパンケーキより、ずっしりした生地でお腹がいっぱいになって食べきれなかった・・
ハバーフォードウエストは、また来てみたい!と思う街だ☆
Welsh Bakery coffe
45 Old Bridge, Haverfordwest SA61 2EZ
ハバーフォードウエストへのルート