鴨焼き

「韓国料理が好き!」と言うと、辛いものが好きだと思われる。
多くの日本人は『韓国料理=辛い』という図式ができているからだ。

でも、それは間違い!
韓国には辛くない料理が、たくさんある。

代表的なのは『宮廷料理』だろう☆
どうして宮廷料理に辛いものがないのか、詳しいことは知らない・・

釜山には、これまで何度も観光でお世話になったガイドのハさんがいる。
出発直前に連絡をして「一緒に食事をしませんか?鴨を食べたいです」とお願いしていた。(コレは、お願いというより、リクエストしているよね?)

ハさんは、ただのガイドではない!
日本語の能力は、私などはるかに及ばない高度なボキャブラリーを持ち、釜山でいろんなボランティア活動をしている人だ。

そんな立派な人に対しても、美味しいものを食べるためには平気でお願いするのが私!(笑)
最初は、釜山市の北部・機張(キジャン)にある専門店へ案内してくれる予定だったようだ。

私が「韓日友好会の勉強会に参加する」と連絡すると、直ちに移動しやすい市内の店へ変更し、連絡してくれた。
本当に細かいところまで行き届いたスケジュールを作ってくれる人なのだ☆

韓日友好会は、その名の通り韓国と日本の人々が民間同士でより良い交流をしていこう!という団体だ。
ハさんの勧めで昨年から参加するようになった。

釜山駅の隣、草梁(チョリャン)駅の傍にあるビルの一室で毎月、定例会を開き、会員や外部の講師が講義をした後、食事会がある。(現在は定例会の場所を移動しているようだけど、詳しく知らない・・)

今日は、翻訳家の和田さんが講師となって、勉強会をしているのを見学させてもらった。
教材は『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という、私にもむずかしい内容の本だった!
この本の内容を数行ずつ、韓国語に翻訳していくのだから、すごい!

当然、講義内容は高度過ぎてサッパリ分からないので、ずっと本を読んでいた。
これからブログを書こうとする私にピッタリの本だ。

さて、講義の終わり頃に、ハさんがやって来た。
彼は約束時間に厳格で、事故など特別な理由がないかぎり、決して遅れることはない。

講義を終えた講師の和田さんと3人で鴨を食べに行く予定なので、友人の詞子とは地下鉄の駅で別れる。
詞子は、これから語学学校で夜の授業をしなければいけない・・

地下鉄1号線で蓮山(ヨンサン)駅まで行く。
蓮山駅は、釜山でも出入口の多い駅らしい。

めざす店はハさんがちゃんと調べてくれているので、安心して付いて行く♪
ところが、どうやらめざす店が見つからないようだ。

駐車場のスタッフに訊いたら、まさに私たちが立っていた後ろの工事用フェンスに移転のお知らせが貼ってあった!

ハさんは、それをスマホで写して再び歩き出す。
どうやら、駅の反対側へ移転したようだ。

韓国は日本以上に車社会で、大きな道路はほとんど横断できない!
人は地下道を通って、反対側へ行くことになる。

大きな駅にはエスカレーターがあるからいいけど、車イスの人はエレベーターの場所を知らなかったら、遠回りすることになるだろう。

しばらく歩いていると、路地から出てきたエプロン姿の女性に、ハさんが店のことを訊いた。
私はエプロンの文字にめざす店の名前が書いてあるのに気づいた♪
女性も笑って「ウチの店は、ここから入ったところですよ!」と言って、歩いて行った。

路地を抜けると、広い場所に出て、右手に店が見えた!
ハさんが店の前で写真を撮ってくれる。

和田さんは、すごく痩せていて身長が高いのに、私はチビで太めなので笑える♪

韓国では、18時前だと夕食には早過ぎるので、店内に客はほとんどいない。
適当な位置のテーブルに座って、メニューを見る。

最終的には、ハさんが説明してくれるので半分は任せているけど・・
鴨の塩焼きを注文。

ここが韓国での料理注文のむずかしいところだ!
大中小がない場合、量がよく分からない。
600gと書いてあるけど、どれくらいなのか想像ができない・・

ハさんがスタッフに訊いたところ「足りなければ、追加で半羽ずつ注文ができる」と言うので、とりあえず1羽だけ頼んだ。

鴨肉ばかりじゃ飽きるし、ハさんは食事の最後にご飯を食べたい人なので、たぶん『シクサ』と呼ばれるご飯とスープ、おかずのセットを頼むだろうと思っていた。

最初に、テーブルいっぱいのおかずが運ばれる。
韓国では、バンチャンと呼ばれるこれらのおかずは無料だ!
好きなものは、自由にお替わりできる♪

おかずは、右上の赤い柄のハサミを入れてあるボールから時計回りで、グルグル回って説明する。

・ボールの中は大量の細切りネギ(鴨がネギしょって来るというのは本当?)
・カゴに入っているのは包み用野菜(韓国人は肉やサムジャン、ニンニクを葉っぱで包んで食べるのが好き♪)
・私用ネギ
・空の皿
・少し高さのある器は飲む水を入れる器
・和田さん用ネギ
・小皿はサムジャンという辛くない味噌
・楕円形の皿は笹みたいな葉っぱと大根でピリ辛甘酢味
・斜め上の小皿は大量のニンニク(韓国人は生のまま食べるけど、私たちは全部、焼いてもらった)
・さつまいもを茹でたもの
・ハさん用ネギ
・白菜の和え物(キムチではないと思う・・どちらかというとサラダ感覚♪)
・生キャベツドレッシング和え

カセットコンロを運んで来て、少し斜めに傾けた状態で鴨肉を焼く。
傾いた先には脂を落とす溝があり、器に流れ落ちるようになっている!

600gの鴨肉は鉄板いっぱいに広げられて、スタッフが全部焼いてくれるので、私たちは食べるだけ☆

私は、この韓国風のシステムが好きだ!
慣れないトングとハサミを使って焼くのはむずかしいし、何より人にやってもらえたら、食べることに専念できる☆

最初は、食べ頃に焼けた鴨肉をスタッフが取り分けてくれる。
少し焦げ目がついたくらいが美味しい♪

あっさりした肉質で臭みがないので、いくらでも食べられそう!
と言っても、実際はムリだけど・・
4分の1くらい残してしまった。

途中で、「ご飯を食べよう!」とハさんが言う。
彼はいつも、いろいろなものを注文して、私に多種類の韓国料理を食べさせようとする。
スンデクッパッとヨルムビビンパッを注文した。

スンデクッパッは、スンデという韓国風ソーセージが入ったスープ。
ヨルムは大根の葉っぱのことで、コレをメインにビビンパッを作る料理だ。

和田さんは、コギマンドゥがいいと言う。
コギマンドゥは、肉入り餃子のこと!
かなりの偏食家である和田さんには、鴨肉はムリだったようだ。

韓国の餃子は、コロンと丸い形で可愛い♪
1つ味見させてもらったけど、ごくふつうの肉餃子だった。

おかずの種類が多過ぎて、説明がむずかしい!
中央部分の黒い鍋と黒い器に入ったのがメイン料理で、上が濃い味噌味、下がヨルムキムチ。

おかずは味噌味ソースの横にある大きめの皿から時計回りに説明すると・・

・白菜の和え物
・エゴマの和え物
・豆もやしの和え物
・う~ん、何だっけ?忘れた・・
・笹の葉っぱみたいなものと大根のピリ辛甘酢漬け
・小さな皿はサムジャン
・ホバッ(韓国カボチャ)とニンジンの和え物
・大根の千切り甘酢味
・ハさん専用の細切りネギ
・キュウリの和え物

ヨルムビビンパッは、黒米のご飯とおかずが別になっている。
ご飯は大きなステンレス製の器に入っているので、2人分のご飯を3人でシェアした。

好きなおかずを入れて、『マイビビンパッ』を作るのだ♪
韓国料理は気をつけないと、赤くなくても辛い場合があるので、おかずは全部、少しずつ試食してから入れる。

ヨルム(大根の葉っぱ)は、日本のものより辛みがなくて食べやすかった!
もしかしたら、まだ若い葉っぱなのかもしれない。
いろいろなおかずを入れて、混ぜて混ぜて混ぜて、食べる♪

ん~、美味しい♪
見た目はともかくサッパリした味なので、鴨肉の後にちょうどいいビビンパッだ☆

支払いに行った時、「会計をお願いします」と韓国語で言ったら、まだ若い店主が「韓国語が上手ですね!」とお世辞を言ってくれる。

そして、「日本のどこから来ましたか?」と訊くので、福岡!と答えると「先日、日田へ行ったんですよ!」と言いながら、スマホの写真を見せてくれた。

むずかしい内容は私が分からないので、テーブルへ行ってハさんと和田さんに、日田へ行った理由を説明していた。
少しでも会話ができると旅の楽しみが増える!

「また来てくださいね!」という店主に手を振って、店を出た。
やっぱり、大勢で食べる食事が最高!!

낙동강 오리알

グーグルマップには以前の住所で載っているので、地図をアップできない。
新しい場所になったら、後で載せるつもり♪