【ロンドン観光】帝国戦争博物館

2月1日(金曜日)~2月3日(日曜日)、2泊3日でロンドンへ遊びに行った。

3つの目的のひとつが、博物館・美術館めぐりだ!
「ロンドンへ行って、博物館・美術館だけ見て来たの?」と語学学校の担任エイドリアンが呆れていた。

ロンドン塔もビッグベンもバッキンガム宮殿も行っていない。
こういうところは一度見れば、たくさん!

でも博物館・美術館は何度見てもいい♪
8つのうち、1つは新しいところにも行ってみたい♡
選んだのは帝国戦争博物館だ。

テムズ川の南側サザークと呼ばれる地区にあり、昔は女性が1人で歩くと危険だと言われていた場所なので、これまでは敬遠していた。

今回そういう雰囲気は、全くなかった。
博物館への移動は、大英博物館近くのバス停からロンドン名物2階建てバスに乗り、街並みを見ながら楽しんだので、そう思ったのかもしれない。

久しぶりのロンドンバスだが、長距離乗るんだから2階から街を眺めようと思って階段へ。
急こう配の狭い階段を使って2階へ行ける。
安全確保は、自己責任だ!

最前列の席には先客がいたので、2つ目の席から眺めたロンドンの街並み♪

15年以上前は、後部ステップが解放されていたので、自由に乗ったり降りたりしていた♪(頭の固い車掌が乗っていると、怒られたけど・・)

しかし、今は多くのバスが自動ドアなので、バス停以外では乗り降りできない。
英国らしさが減って、残念だ!!

 

降りるバス停を知っているワケじゃないので、景色を見ながら適当に降りる。

グーグル大先生が妙な道を教えたので、博物館の裏側から入ることになったけど、無事に到着♪
セキュリティチェックを受けて館内に入ると、いきなり戦車や戦闘機が展示してある広間へ出た。

週末なので子ども連れが多く、とてもにぎわっている!

館内はいくつかのコーナーに分かれていて、第一次世界大戦の時から始まる。
この博物館を選んだ理由は、戦争による一般市民の生活について学べるからだ。

戦いの内容がどんなものだったかを知ることより、戦争によって一般市民がどんな生活を強いられたかを知ることが大切だと思う!

戦争で良い思いをするのは一部の政治家や武器商人だけで、多くの一般市民は不条理な死を迎えるだけだ。

 

留学前に英国のテレビドラマダウントンアビーを見ていたので、第一次世界大戦のことを少し理解できていた。

驚いたのは、こんな大昔の戦争のフィルムがたくさん残っており、しかも現在のデジタル技術によって色を再生したことで、リアルな映像を見られることだ!

「何でカラーフィルムなんだろう?」と不思議だったが、旅から戻って話をしたら、語学学校の担任エイドリアンが、デジタル技術による色の複製について教えてくれた。

 

最先端技術を駆使する一方で、手書きのラブレターは胸を打つ。
もう会えないかもしれない恋人へ、どうか無事でいてほしいと書いた兵士がどうなったのか気になる・・

そして、私がもっとも興味を持ったのは、やはり家庭生活だ。
戦争中だろうが、日々の生活はある!

物資が不足する中で、いかに工夫して乗り切るかを表現したフィルムは、おもしろかった♪
英語がもっとできれば、より多くの情報を得られるのに!と痛切に感じた。

 

違う意味で感銘を受けたのは、ホロコーストに関する展示だ。
他のコーナーは撮影可だが、ここは入口に『撮影禁止!』と書いてある。

中に入ると、撮影禁止の意味が分かった!
ほとんどは故人となったかもしれないが、そこにあるのは、個人の尊厳を踏みにじるような写真ばかりだったからだ。

私は、これまでも戦争関連の本や番組を積極的に見てきたつもりだった。
しかし、あまりにもむごい写真やフィルムが多くて、だんだん気分が悪くなるほどだった。

いちばんショックだったのは、収容所の死体処理場で、素っ裸の女性を肩に乗せて運ぶ男性のフィルムだった。

彼の顔には、表情がない。
感情を殺さないと、やっていられないからだろう・・

大きな穴まで運んだら、彼は勢いをつけて遺体を放り投げる。
何とも言えない不思議な動きで、遺体が落ちていく。

そして、生前にはあり得ない四肢の状態で横たわっている。
写真も迫力があるけど、動きがあるとよりリアルで、心に突き刺さる・・

 

でも、目を背けたりしない!
それを見ることが大切だと思うから。

日本のように戦争被害者の写真が残酷だから・・という理由で撤去するのは間違っている!
実際には、その写真の数百倍も残酷なことが起こったのだ!

見ることをやめたら、戦争の非情さは忘れられてしまう。
残念ながら、言葉だけでは記憶に残らない!

忘れたら、また同じ過ちをくり返すのが人間だ。


帝国戦争博物館外観

正面玄関から出た時は、夕闇が迫っていた。
今を戦前にしないためにも、多くの人に見学してほしい博物館だ!

帝国戦争博物館へのルート