いの町 紙の博物館

四国を通って、関西を楽しむ2週間の旅♪
初日は、しまなみ海道から今治へ渡り、道後温泉に泊まった。

2日目は、高知市に泊まる予定♪
一般道で高知へ向かうのにいちばん近いのは、久万高原を抜ける33号線。
山道が大好きな私は、迷わずこのルートを選んだ♪

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久万高原~仁淀川沿いをドライブ

いの町に入って、しばらく仁淀川沿いを走っていたら、カーブの手前に紙の博物館という看板が見えた!
車は、急に停まれない・・
通りすぎてから、Uターン。

広い駐車場の奥にある和風の博物館は、3階建て。
車が停まっていないから、不安になる・・
出入口のドアが開いたので、ホッとした♡

受付で言われたとおり、右手から見学開始♪
まず、土佐和紙の歴史から学ぶ。

消えた96%?!という言葉に引っかかった。
原料から紙への歩留まり表だ!

いちばん右にある紙の原料である5.5kgのコウゾ原木からできるのは、わずか障子紙1本分!。
重さは、4%しか残らない。
それを考えたら、ティッシュ1枚もムダに使えないな・・

紙漉き体験という言葉に引き寄せられる♪
女性が大きな機械、というか、木の箱の向こうに立っていた。
柵みたいな道具で水をかき回していたが、「重くて大変だ」と言う。

「何年くらいやっているんですか?」と訊いたら、「60年です」と言うから、ビックリ!
60代だと思ったのに、なんと84歳!

昭和11年生まれだ。
亡くなった母より年上・・
両親と同年代の人が元気にしているのを見ると、うれしくなる♡

奥では、若い男性が別の作業をしていた。
6つに分けた木枠の箱に液体を張り、てまりくらいの大きさの白い塊を入れてほぐしている。
傍へ行って、話を訊いてみた。

そこは、体験用の作業場だった。
密にならないよう、3ヶ所だけに和紙の材料を用意しているそうだ。

「想像以上にドロドロした状態ですね」と言うと、「今度、体験するのが子どもだから、濃いめにしておかないと、上手くできないんですよ」と教えてくれた。
なるほど!

私が行った時は、誰もいなかったが、さっきまで小学生がおおぜい来ていたという。
タイミングがズレて、良かった♪

しばらく休憩していた女性が動き始めたので、戻った♪
大きなポリバケツにホースで液体を入れている。
訊いてみたら水ではなく、とろみのある液体らしい。(液体の名前を聞いたけど、忘れた・・)

彼女の高知弁がステキなので、たくさん話をした。
名前は、ともくさ きみえさん♡

大きな木箱に溜めた和紙の元になる液体をすくい、全体が均等な厚さになるように動かす。
水の流れが縦横にキレイに動くのが、見事だ☆

最後に水を切るように、パッパと水面に叩きつける。
間近で見ていると、水が飛んで来た!

簀桁(すけた)という器具から簀を外して、後ろに置いてある紙床(しと)へ移す。
コレが、流れるような動作で続く♪

不思議でならないのが、濡れた和紙同士が絶対にくっつかないこと!
後で、機械で圧縮して水分を抜くらしい。

私と話しながら、ずっと紙漉きを続けたので、疲れたようだ。
お礼を言って、エレベーターで3階へ上がる。

高知ビエンナーレの展示だ。
ほかに客がいないので、女性スタッフが熱心にカタログなどを勧める。

現代画にあまり興味がないので、ざっと見た。
しばらくして、全てが版画だと分かった!

版画といっても、木を掘って刷るだけじゃない。
今は、プリントスクリーンも版画とみなされるようだ。

見終わって話しかけたら、いろいろ教えてくれた。
きみえさんの名前を出すと、「知り合いですか?」と訊く。
「名前を訊いたんです」と説明。

高知弁がステキだったと言うと、それから彼女も方言を使ってくれた♡
高知弁を聴くのは、ほとんど初めてだけど、おっとりして心地よい。

2階は、山野草の展示だ。
時間がないので、スルー・・

きみえさんのところに戻ったら、イスに座っていた。
部屋の隅に置いてある和紙は、どれも500円なので、4枚買った。

話を聞くと、ここにあるものは全部、きみえさんの作品らしい☆
本当は、もっと種類があるけど、時間がなくて作れないそうだ。

小さめの和紙を3枚もおまけしてくれた。
その上、袋に入れて持ちやすいように紐を付けてくれる優しいきみえさん♡

ミュージアムショップにも、いろいろな和紙製品を売っている。

和紙に興味があったけど、直に作業を見たのは、初めてだった。
何より、きみえさんや3階にいた若い女性スタッフの高知弁に癒された。
紙の博物館に寄って、本当に良かった!

観光情報
名前 いの町紙の博物館
住所 高知県吾川郡いの町幸町110-1

いの町紙の博物館へのルート