案ずるより産むが易し

大阪旅でいちばん心配だったのが、なんばでの乗換だ。
地下鉄で移動するなんば駅から南海線の駅まで徒歩7分かかると、分かっていたからだ。

スーツケースを持って、7分も歩くと思うと気が重い。
「寒い2月なのに雨が降ったら、どうしよう?」などと不安だった。

ところが、新大阪駅へ到着する直前、いとこからメールが届いた。
『新大阪駅へ迎えに行くから、タクシー乗場の方へ出て!』

タクシー乗場と言われても、初めて降りた駅なので、自分がどこにいるのか分からない!
標識を見て居場所を知らせながら、構内を移動する。

ふと見ると、向こうから電話でしゃべりながら歩いてくるいとこがいた。
あいさつもそこそこに車へ向かう・・

どうやら、仕事を抜けて迎えに来てくれたようだ。
車に乗ってから、やっとあいさつをした♪

毎日、イレギュラーな生活をしている彼は、スケジュールを前もって決められないようだ。
叔母にも今朝、新大阪駅へ迎えに行くと伝えたらしい。

大都市特有の幅の広い道路とたくさんの標識がある街中を、我が庭のようにスイスイ走って高速道路へ乗る!
右手は海が広がっているので、気持ちがいい!

高速道路を下りて堺の街へ。
途中で、いとこは「自分の会社の傍を通るから見せたい」と言って寄ってくれた。
4つ年下のいとこは、お互いに我が道を行くタイプなので気が合う!

今では、自分の会社を持つ立派なおとなになった☆
本当は会社の中も見たかったけど、昼食を食べずに待っている叔母が待つ家へ向かう。

叔母は叔父が亡くなった後も、ひとりで暮らしている。
いとこの2人の娘たちは毎晩、叔母が作る手料理を食べてから塾へ行くそうだ。

それが叔母にとって、いきがいになっているんだと思う。
家族のために一生懸命、働いて来た叔母だ!

いとこは、「母にメールして、用意をして外で待つように言って!」と言う。
叔母の家の前に車を停め、すぐ出発しようとするいとこだが、私は会いたい猫がいる。

「ちょっと待ってね」と言って、車を降り叔母にあいさつして「ナナコは、どこ?」と訊いた。
玄関に入ると、人懐っこいシェルティが出てきたが、時間がないので「よしよし!」と撫でて、ナナコを探す。

ナナコの写真がないので、似たイメージの写真を使った。

叔母以外の人が部屋に入ると、脱兎のごとく逃げるというナナコが、ハウスにいた♪
「ナナコ、久しぶりだね!元気だった?」と声をかける。

「ナナコ、覚えている?私だよ」と言いながら、ソッと手を伸ばしてみる。
すると、クンクン臭ってから、すり寄って来た。

そのようすを見た叔母が「あら~、毎日来る子どもたちにさえ触らせないのに、どうしたの?」と驚いていた!

ゆっくりしたいけど、すでに12時過ぎなので叔母がお腹を空かせているだろう・・
ナナコに「また来るからね」と言って、車へ戻った。

ナナコは、猫が苦手な私が生まれて初めて好きになった子♡
すでに20歳で、最近は弱ってきたと叔母から聞いていたので心配していた。

生まれて数年しか北九州市にいなかったのに、ナナコは私を覚えていてくれた!
しかも、叔母以外の人を嫌がって逃げ回るというのに、私にお腹を見せて触らせてくれた。
大阪へ来て良かった!!