レディたちの家 Plas Newydd

『レディたちの家』へ来たのは、ほぼ20年ぶりだろう!

車で急な坂道を上がりながら、こんな狭い道をバスが上がったんだろうか?と不思議に思った。
もしかしたら別の道から来たのかもしれない・・

白と黒の特徴ある建物が見えたと思ったら、それはチケット売場やカフェの建物だった。

ほかの車が停まっているところに車を置いてチケット売場へ。
私の前の客はガイドフォンを借りて使い方の説明を聞いていた。

レジの女性は私にも勧めてくれたけど、「ガイドを聞いてもあまり英語を理解できないから・・」と断る。

代わりに、「20年前ここへ来たけど、早朝だったので中に入れず、外だけ見て帰ったから、また来た!」と付け加えた。
スタッフは「あら、まあ!よく来てくれましたね。どうぞ楽しんで行って」と言ってくれた。

手前に芝生広場がありいろいろな形に刈り込んだ木が5本くらい並んでいて、その向こうにキレイに刈り込まれた庭がある。
前もこうだったんだろうか?

家の印象が強すぎて庭のことは全く覚えていない・・
入口に男女のガイドが座っていて、客と話をしていた。

入口の両側にレディたちの名前と亡くなった年が書いてあるのを写真に写していたら、「ようこそ!外は構わないけど内部は撮影禁止なので、よろしくね」と言われた。

カメラ禁止のマークが付いている。
なぜ撮影禁止なのか分からない・・
フラッシュを使わなければ問題ないと思うけど。

「質問があれば私たちが何でも答えますから、写真は撮らないでくださいね」と言われたからには、仕方がない。

建物全体が彫り物でできているから、木彫りをしていた母が見たら絶対に喜ぶと思う!
きっと空から一緒に見ていただろうけど・・

 

レディたちの家とは!
18世紀後半から19世紀前半、エリナー・バトラーとサラ・ポンソンビーが50年近く一緒に暮らした家がPlas Newydd。
2人ともアイルランドの上流階級出身。
家族から結婚を強制されることを嫌い、2人でウェールズへ逃げた。

2人は何でも分け合ったという。
部屋はもちろん、ベッドも一緒だ!
蔵書やガラス食器には2人のイニシャルが刻まれ、手紙には共同で署名。

Plas Newyddにはバイロン、ウォルター・スコット、ワーズワース、サラの親戚で小説家のキャロライン・ラムなど文学者のほか、陶磁器で有名なジョサイア・ウェッジウッドなども訪れている。
ジョージ3世の王妃シャーロットはPlas Newyddを訪問したいと希望して、国王にエリナーとサラへ年金を与えるよう頼んだという。

 

入口を入って左側に1部屋、階段を挟んで右側に2部屋ずつある3階建ての建物だ。
1階の右側は食堂で、その奥はサロン風の部屋。

ピアノとハープが置いてあり、猫の絵が飾られている。
猫が好きだったんだろう♡

3階の左側は狭くて小さなベッドと小さなチェスト、イスが1つと作り物の猫がいた。
右側へのドアは閉じられていた。

2階の右側はレディたちの寝室で、その奥は展示室になっていた。
エリナーとサラの年表が数枚に分けられていて、中央には彼女たちの靴や刺繍したポーチなどを展示してある。

私が興味を持ったのは靴!
なんとシルク製で銀の刺繍がしてある。

全く実用的じゃない靴だと思う。
彼女たちの自然を愛する生き方と合わない気がする・・

いろいろな疑問が湧いたまま玄関を出ると、男性ガイドが、「どうだった?何か質問はある?」と訊く。
「あるけど、それをどう説明したらいいのか分からない・・」と答えた。
「まあ、座って・・話してみて!」と言う。

猫がいたけど、誰のもの?

まず猫のことを訊いたら、うれしそうに展示品一覧みたいなものを持って来て教えてくれた。
猫はハンナという女性が飼っていた猫だそうだ。

てっきり女中だと思ったら、彼女がこの家を買う資金を提供したというから友人なんだろう。
今はキレイな庭になっている玄関前だけど、当時はここで牛や羊を飼って、ミルクを絞り、バターを売ってお金にしていたそうだ。

なぜ、レディなのに同じベッドで寝ていたのか?

これに関してガイドさんは「2人がレズだったという人もいるけど、そうじゃないと思う。お互いを尊重していただけだろう。今と価値観が違うからね」と言っていた。

シルク製の靴は誰のもの?

靴のことを訊くと、わざわざ展示室まで戻って説明をしてくれた。
でも靴が誰のものか分からなかった。

なぜ、男性用の帽子をかぶっているの?

シルクハットみたいな帽子を被っているから、女性蔑視を嫌って男性と同じようにしたのかと思ったら、そうじゃなくて、当時ウェールズではこのような帽子を被るのはふつうだったそうだ。

家じゅう木彫りだらけなのは何故?

当時はすでに時代遅れになって壊されていたゴシック様式を好んだ2人があちこちからかき集めて来たらしい。

玄関ポーチの柱は四柱ベッドの柱の部分、その横の人物像が彫られたものは教会から移したものだという。
そんな風にあちこちから集めたものを上手く組み合わせて作ったものだと思うと、すごいと思う☆

 

前回来た時は、『レディたちの家』というセンセーショナルな説明しか受けなかったけど、今回じっくり見学できて説明を聞けたことが本当に良かった。

どれくらい滞在していたのか自分でも分からない・・
時間など全く気にしていないからだ!

レディたちの家を後ろから見たところ

疲れたのでカフェへ行って、ウェルシュケーキが2つラップに包まれたのと紅茶を注文した。

すると、ちゃんとポットに入った紅茶とカップ、ミルクとバターを添えたウェルッシュケーキの皿をトレイに乗せてくれた。

店の中は暑いので、テラス席へ移動。
風が気持ちいい♪

期待していなかったウェルッシュケーキは、結構おいしかった!
バターを付けなくてもミルクティと合う☆
小さなポットだけど、2杯以上飲めるのでお得感がある!

ふと見ると近くのテーブルの下に小鳥が飛んで来て、ちょこちょこ歩いている。
息子と母親らしい2人が座っていた。

写真を撮ろうとしたら、息子も気づいて母親に「ほら、あそこに鳥がいるよ!」と教えて、私と目が合ったらニッコリ笑う。

自分たちのケーキを小さくちぎったものを投げてやると、小鳥が近寄って行ったけど、母親がスマホを取り出すとパッと逃げてしまった。
ああ、残念・・とお互いに顔を見合わせた。

そろそろ移動しようかと、トイレで歯磨きをしてから出ると、テラス席に可愛い犬を連れた女性がいた。

まるでラムみたいなトイプードルだ!
私を見ると尻尾を振って挨拶してくれる♪

私がニコニコ近づくと女性が「まるでラムみたいな犬でしょう?」と目の前の置物のラムの横で尻尾を振る犬をなでる。

わんこは私が近寄るとすぐに寄って来た。
ウェールズの人は親切な人が多いけど、犬も人懐っこくて躾の良いのが多い!

もっとも今はイースターホリデーなので、みんながウェールズ人とは限らないけど・・
今回の旅では可愛いわんこの写真をたくさん集められそうだ☆

Plas Newyddは、20年前の美しい思い出を蘇らせてくれた☆

車に戻ると車内が死ぬほど暑くなっている!
きっとチョコレートが溶けているだろうなぁ・・

Plas Newydd House Museum & Gardensへのルート