長いドライブ旅行の最初に選んだのは、北ウェールズの景勝地スノードニアのトレマドクという場所にある宿。
スノードニアで検索して見つけただけで、トレマドクに関しては何も知らない!
Plas tan-Yr-Allt外観
しかし!この宿は、これまでに泊まった海外の宿でトップクラスと言っていいところだった♡
経験上、伝統家屋は、見るだけにして宿泊すべきじゃない!というのが、自論だ。
何故か?
答は、簡単!
古い建物は、防音など考えていないし、床を歩けばギシギシいうに決まっているし、水回り設備が古くて排水が悪かったり、水圧が弱いのがふつうだから。
これまで何度か、雰囲気だけで選んで、痛い目に遭っている・・(苦笑)
そういうことが気にならない人はいいだろうけど私は、ダメ!
でも田舎では、美味しい食事を食べるのが楽しみだから、料理のために妥協したつもりだった。
ところが、この宿は古さを大切にしつつもバスルームに関しては、ほぼ満点と言っていい最新設備を持っていた。
充分な広さのバスルームには、バス用品を保管する場所がたっぷり!
タオル類は、真っ白でフカフカのものが、いつも補充されている。
引き出し付きの棚があるので、ドライヤーや洗面道具、化粧品も全部置きっぱなしにできた☆
大きなバスタブと可動式シャワーがあり、水圧も充分で温度調節も簡単☆
英国の宿で3拍子揃ったシャワーは、めったにない!
洗面台のシンクも、大きくて使いやすい。
せっけんではなく、ハンドソープなのも衛生的だ☆
トイレは水圧があるし、水の流れも順調。
日本だと、そんなことは当たり前だ!と思うかもしれないけど、英国では、まともに流れないトイレが山ほどある!
ミス・ヒルダの部屋のドアと廊下の椅子
鍵を開け閉めする時、荷物をちょっと置くのに、とても便利だった♪
ベッドルームは、この家の歴史に因んだ人の名前が付いている。
私の部屋は、ミス・ヒルダの部屋☆
部屋の値段からして、この宿でいちばん小さい部屋だろうけど、充分な広さがあり、快適に過ごせる♪
クロゼットには、アイロンやアイロン台があるし、小さな冷蔵庫もある。
ノートパソコンを置いて置けるデスクがあるのも助かった☆
ティセットはもちろん、コーヒーマシンもあり至れり尽くせり♪
コーヒーマシンと湯沸かし器には毎日、水が注がれている。
この水は、敷地内から汲み上げるミネラルウオーターだ!
私は、毎日ほぼ16時頃、宿に戻る。
丸1日遊ぶと、疲れるからだ・・
口は達者だけど、体力はない。
遊び疲れて、部屋で紅茶を飲みながら日記を書く。
聞こえるのは、小鳥のさえずりと時計の針の音、そして階下から漏れ聴こえる音楽だけだ。
元々、入力作業は苦にならないが、静かな環境は久しぶりなので、本当にリラックスできて幸せな気分になれる☆
窓からの眺めもすばらしい!!
これだけの景色を独り占めできる部屋は、めったにない。
部屋の設備だけでなく、ゲスト用リビングルームもすばらしい☆
アンティークショップかと思うくらい上質な小物がたくさん置いてある。
ピアノの上には、かつてここで暮らした人たちの写真だろうか?
たくさんの写真を飾ってある。
リビングには、古い宮廷音楽が流れている。
毎日、夕食へ行くタクシーを待つ間、大きなイスに座っていたが、ぜいたくな時間を独り占めできる幸せに浸れた。
もっとも価値のあるアンティークがいっぱいだから、飾り戸棚の中には小さな監視カメラがひっそりと置いてある。
亡くなった母の介護に同じようなものを使っていたから、すぐ分かった。
こういうのを見ると、ヘン顔をしてみたくなる♪
宿泊プランは、ハーフボードという朝夕2食付にした。
田舎は、なかなかレストランがなくて、食事に困るから!
年末年始の一週間を西ウェールズで過ごした時に痛感した。
夕食は、村のレストランと提携していて、毎晩タクシーの送迎で食事へ行くシステムだ♪
店は予約が取れないほど人気があり毎晩、多くの客が訪れていた!
宿に泊まったゲスト用のメニューがあるけど、店のメニューから選んでもOK!なのが、自由を重んじる英国らしいシステムだと思う。
Plas tan-Yr-Allt は、朝食もすばらしい!
フルウェルッシュブレックファストの他にも好きなメニューを選べる☆
ドライブ旅行では、英語を使う機会が減るんじゃないか?と心配していた。
ところが、朝食の時に必ず「昨日はどこへ行ったんですか?」「そこは、どうでしたか?」「今日は、どこへいくつもりですか?」と訊かれる。
観光先をアドバイスするために、趣味や関心事を訊かれるので、習った内容を活かす良いチャンスになる!
疑問に思ったことを質問すると、さらに会話が広がっていくので楽しい♪
ここに6泊できたのは、とても運が良かった☆
なかなか希望の部屋で、長期連泊できないらしい・・
Plas tan-Yr-Allt
ウェールズ語の名前だけ書くと、何のことやらさっぱり分からないだろう・・
もちろん、私も分からない!
最後の日に宿の名前の意味を訊いたら、丘の上の屋敷だと教えてくれた。
Plas tan-Yr-Alltは、また泊まりたい!と思うステキな宿だ!!
Plas tan-Yr-Allt
Tremadog, Porthmadog LL49 9RG
Plas tan-Yr-Alltへのルート