酒蔵魚好人 クダコ

四国ドライブ旅7日目。
高知市から広島市まで、約300km。
激しい雨が降るので、精神的に疲れた・・

ホテルでチェックインする前に、トラブル発生!
美味しいものを食べて気分転換するつもりで、傘を差して出かける。

ホテルから徒歩数分、ロイヤルホストの下にあるおたまやへ向かう。
ところが、休業という札がかかっている!

まさか!と思って、ガラス越しに合図した。
若い男性スタッフが、めんどくさそうに出て来た。
店はやっていない、と言う。

「前に予約OKの連絡があったし、昨日、確認メールをもらったよ」とスマホの画面を見せる。
「どこのサイトですか?全ての予約サイトを停止したのに・・」と繰り返すだけ・・

どこのサイトか、こっちが訊きたい!
店の名前でもらったメールなのに、知らないと言われるなんて。
言い争っても意味がないので、あきらめる。

ホテルから離れるけど、店が多い南側へ歩いてみた。
明かりが点いていても、コンビニ、パン屋、焼肉屋だ・・
最後の夜にコンビニ食なんて、イヤ!

やっと、魚料理という文字を見つけて、入った。
酒蔵魚好人 クダコという名前は、店を探した時にチェックしたので覚えている♪
席を減らしているカウンターは、3人しか座れない。

入った時は、客が誰もいなかった。
「予約した店が閉まっていて、やっと魚料理の店を見つけた」と話しても、調理中の店主は何も言わない。
観光客は迷惑なのか、と思って、黙る。

注文した品が来るまで、ずっとマスクを外さない。
広島のことやオススメを訊くうちに、店主が少しずつ話し始めた。

常連らしい男性が来たら、ふつうにしゃべっている。
予約した店にフラれた私のことを、彼にも話した。

「どこから来たん?」と訊かれたので、北九州と答えたら、「オレ、時々行くよ。若松の金鍋の漬物が美味い!」と言う。
「高いから、行ったことないです」と答える。

カワハギの刺身を作っているのを見て、「同じの!」と注文した。
「そう言うと思った!」と店主が笑う。

頭をキレイに剃り上げた店主は、40歳前後に見える。
魚釣りが好きみたいだ。
カワハギも、最初にチョロっと顔を出した男性が釣ったものらしい。

先日は、仲間8人でメバルを1000匹以上釣ったと言う。
「それ、全部を持って来るな!」と言ったそうだ。
いくら飲食店でも、1000匹のメバルを調理したくないだろう。

手作りポテトサラダに惹かれたが「量が多いから、1人用セットにしたら?」と勧められた。

飲み物は、広島のレモンで作ったレモン酒のロック。
甘みが少なくて、サッパリした味♪

お通しは、タコと大根の煮物。
タコは柔らかく煮てあるけど、味が濃い。

左からポテトサラダ、やおぎも、手作りらっきょう、小イワシの南蛮。
やおぎもという牛の肺を煮たものは、広島の郷土料理らしい!

初めて食べた。
肺は、いくら煮ても硬くならないそうだ。

カワハギは、肝もあって美味しい☆
常連との話で、実は貴重品だと分かった!

今年は、肝が小さいそうだ。
1人前の刺身に付ける肝は、数匹分が必要らしい。

私が座った時から、カワハギの頭をせっせと洗っていたのは、ランチに使う味噌汁を作るためだと言っていた。
絶対、美味しいと思う!

COVID-19のせいで、広島市も客が大幅に減って、経営が大変らしい。
少しでも収入を増やすために、ランチ営業を始めたという。

酒を飲みすぎて気分が悪くなったらイヤだから、早めに帰ることにする。
会計してもらっている時、原爆資料館へ行くつもりだと話をした。

常連の男性が、「すぐ近くに禎子が通った学校があり、今でも折り鶴を置いてあるよ」と言う。

さらに、「傍の京橋は、昭和の始めに造られたものなのに、爆風が橋と同じ方向で上を通り過ぎたから、壊れずに残った」と教えてくれた。

地元で生まれ育った彼は、母親が被爆したから、差別されたそうだ。
被爆者を差別する意味が分からない・・

原爆資料館は、みんなが行くべきだと言っていた。
私も、そう思う!

今回は、ボランティアガイドの話を聞けないと思っていたから、地元の人の話を少しでも聞けて、良かった♡
彼のおかげで、広島をキライにならずに済んだ。

店舗情報
名前 酒蔵魚好人 クダコ
住所 広島県広島市中区幟町9-5 山県ビル

酒蔵魚好人 クダコへのルート