カンジャンケジャンの存在は、韓国へ行くようになってかなり早い頃から知っていた。
しかし生の蟹をしょうゆに漬けたカンジャンケジャンは、一歩間違えば食中毒を起こしそうで怖い!
初めてのソウル1人旅で、お世話になったガイドさんは「夏場は絶対に、店で出されるカンジャンケジャンを食べない。危ないから!」と言っていた。
料理上手な彼女は、自分で選んで買った蟹しか食べないそうだ・・
その言葉で、すっかり怖気づいてしまい、しばらくは手を出せなかった。
最初に食べたのは釜山だ。
膨大な数のブログや口コミを調べ、決めたのはモクトンという店。
私にとって大切なのは蟹の新鮮さはもちろんだが、しょうゆ漬けだから、味が濃すぎないことだった!
母の体調が良くないので、わずかな距離だけどホテルからタクシーで向かった。
店へ入ろうとすると、杖をついている母を見たご主人がすぐに手を貸してくれた。
イス席がないので、座るのも大変!
やっと座った床はオンドルで温かい♡
店をやっている夫婦は、かなり日本語が話せる!
どうしてもこの店のカンジャンケジャンを食べたくて来た、と言うと喜んでくれた。
実は、直前の情報で海雲台へ移転すると聞いていたので心配していたのだ。
話を聞くと、どうやら引っ越し先の店舗の工事が遅れていて、予定が遅れてしまっていたらしい。
最初に無料のおかずがテーブルに並ぶ。
中でも作りたてのチャプチェが、とても美味しかった☆
おかずというより、それだけでお腹がいっぱいになりそうな量だ!
カンジャンケジャンは、思ったより大きなワタリガニが1人に1匹ある。
恐る恐る食べてみると、蟹の身が甘くてしょうゆの塩辛さを和らげているので美味しい♪
蟹を食べだすと会話は止まってしまう!
「美味しいねぇ♪」を連発しながら黙々と食べていると、料理を作り終えた奥さんも出てきて話に加わった。
結局、店主夫妻との話が楽しくて、2時間近く過ごした。
タクシーを呼んでもらい、センタムシティのスパランドへ行くと伝えると、外出先から戻った娘さんが母の手を取ってタクシーまで送ってくれた。
日本では、10代の女の子が客である年寄りの手を取って世話をするなんて、ほとんどあり得ない!
最初に食べたカンジャンケジャンは、美味しさだけでなく店の店主夫妻と娘の優しさも加わって、忘れられない思い出になっている♡
その後、海雲台に移転したモクトンへ行ったが、すでに経営者が変わっていた。
どんな理由があるのか分からないけど、優しい家族に会えなかったことが残念だった。
新しい経営者は、若くてきれいな人だ。
前の店へ食べに行ったことを話すと、自分たちが引き継いだことを話してくれた。
女性は日本語を話せるので、会話に困ることはない。
海雲台に接する高層ビル街・マリンシティにあるので、土地柄か店内もオシャレな雰囲気☆
まずテーブルにバンチャンが並ぶ。
サラダのドレッシングの色にひるんでしまうが、どんな色でも味は、たいてい甘くてクセがない。
カンジャンケジャンは、大きな渡り蟹で食べ応えがある!
モクトンは、醤油が塩辛くないので食べやすい☆
目玉焼き、むき身にしたカンジャンケジャンと韓国海苔。
これに好きなだけご飯を入れて、ビビンパッを作る♪
もう死んでもいいくらい美味しいけど、死んだら食べられない。(笑)
大きな鍋に入ったスンドゥブチゲも無料おかずの1つ!
蟹でお腹いっぱいになるから、ほんの少ししか食べられない・・
※写真は、全て海雲台の店で写したもの。
店名 먹통간장게장
住所 부산광역시 해운대구 우동 1436
먹통간장게장へのルート