大みそかは、0時前後に花火が上がって、爆音が続いたので眠れなかった。
元気なゲストたちは、歩いてフィッシュガードの町まで行ったらしい!
風邪気味だった私は、出かけなかった。
朝食へ行くと、ゲスト達が次々に「新年おめでとう!」と声をかけてくれる。
おお~っ、そうだ・・今日は元旦だ!
「おめでとう!」とお互いにあいさつをする。
2019年は、ウェールズの宿で始まった。
新年といっても、特別なメニューがあるワケじゃないので、今日も美味しいイングリッシュブレックファストをのんびり食べる♪
朝食が充実していると、本当に気分がいい!
「今日は、どこへ?」と宿の主人マイケルが訊くので、「おススメはどこ?」と尋ねると、「今日は元旦で、全ての公的施設は休みだから、私設の美術館へ行ってみたらどうですか?」と勧めてくれた。
「とても眺めの良い海岸があるので、ウォーキングを楽しむのもいいですよ!」と言うが、90分も歩くコースなので、あっさり却下!
ウェールズ人にとって、90分のウォーキングは、軽い散歩なんだろう。
マイケルがくれた地元の観光新聞を見ていたら、宿のすぐ北側にビューポイントがあることに気づいた!
「こんな近くにいいところがあるぞ♪」と思い、朝いちばんに行ってみることにした。
丘の中腹にある宿からさらに上がって行くと、家もなくなって、草原が広がっている。
どんどん走ると、道が狭くなって車が1台通るのがやっとの幅になった。
目の前に海が広がった時は、うれしくて「やった!」と思ったが、まるで海へ転げ落ちるような先の見えない道を下ると突然、道が左へ直角に曲がっていた。
しかもガードレールはおろかワイヤーもないので、ハンドルを切り損ねたら海へダイブするところだ!
ゆっくり慎重に曲がると、先の方に灯台が見えた☆
灯台が見える風景
何て、ステキな風景だろう!
大西洋を見たのは、生まれて初めてだ。
海の向こうには、アイルランドがある☆
どうして、こんなステキな場所を紹介しないのか?と思いつつ狭い道を進むと、数台分の駐車場があった。
駐車場というか、空き地?
車止めがないので下がり過ぎると、そのまま海へドボン!だ。
英国では、全てが自己責任ということだろう・・
そのせいか、バックではなく頭から突っ込んで車を停める人が多い。
風が強いし、とても寒かったけど、美しい風景に感動した。
しばらく見ていると、灯台がある奥の方から車が来たので、さらに奥へ行けることが分かった!
狭い道を進むと広場があって、そこに車が数台停まっている。
舗装された駐車場じゃないので、うっかりすると牛や馬のフンを踏むことになるし、あまり端っこにとめようとすると崖を滑り落ちることになる!
犬連れの人が多く、フェラーリに乗ったお犬さまもいた☆
大自然を見たくてやって来た私だけど、ここへ来るのは自然と運動が好きな人たちらしい!
私みたいに、ワンピースを着てコートを羽織った人は誰もいない。
辺りには草地が広がっていて、ゆるゆると下りて行くと断崖絶壁の、はるか下に小さなビーチが見える。
下りる時は気づかなかったが、見上げると駐車場までかなりの急こう配だと分かった!
新年早々、大怪我をしたくないので滑らないようにソロソロ歩く。
灯台そばの絶景
宿へ戻って、灯台へ行ったことを話すと、マイケルがちょっと驚いた顔で「えっ!あの道を行ったんですか?」と言う。
たぶん、外国人には勧めないんだろう・・
でも、ニッコリ笑って「あそこは私のお気に入りなんですよ!」とうれしそうに言った。
ストランブルヘッド灯台へのルート