少しムリしてでも今日、Pentre Ifan(ペントレ イファン)まで行こうと決めた!
私に残された時間は少ない・・
海岸線を通ってセント・デイヴィッズへ行き、キレイなトイレを借りて休憩し、A487をまっすぐ進む。
大きな看板だから、見落としするワケがないのに!とマイケルが言っていた場所・・
何とそこは昨日グルグル回った場所で、最後に夕日を撮るために、わざわざ戻った坂道の途中だった。
たしかに看板はある!
でも、ウェールズ語を瞬時に読み取るのは、むずかしい・・
この土地には、絶対に何かある!
こう言うと、私には霊感があるかと勘違いする人がいるかもしれないが、全く違う。
若い時は鈍感だったが、年とともに雰囲気を感じるようになっただけ・・
幹線道路から入ると、ペントレ イファンという看板すらなくなり、『Burial Chamber』という小さな標識だけしかない。
ますます不安になる・・
ここまで来ると、ほとんど意地になっているので、どんなに道が狭くなっても前進あるのみだ!
とは言っても、簡易ホースを守るための板が敷かれた道にさしかかった時は、躊躇した。
たまたま前の車が通るのを見ていたら、板が跳ね上がるのを見たからだ。
日本では考えられないような雑な置き方なので、こんなことになる・・
ソロソロ運転しても、板が車の底を打つ音が聞こえてドキドキした!
夕暮れが迫る時間、ホントにこんなところに遺跡があるのか?と思いながら進むと、前方に車が停まっている場所があった。
車を降りて周りを見渡すと、遠くに巨大な石が見えた!!
やっとたどり着いた♪と大喜びでカメラを持って歩いて行くと、門が閉まっている。
これまで何度も見たプライベートエリアへの立ち入りを禁止する柵だ。
今日は入れないのか?
どうやって開けるんだろう?と立ちつくしていたら、ちょうど向こうから人がやって来た!
入ってもいいですか?と訊くと、「もちろん!」と答えたので、門の開閉方法を訊いた。
ロックは、縦スライドでバネのように動く仕組みだ。
見渡す限り緑が広がる美しいところで、右手に少し傾斜している。
前方になだらかな円錐形の山がある。
奈良の石舞台古墳のような雰囲気だ。
遺跡の形じゃなくて、土地から受ける感覚だ☆
遺跡から360度の風景を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいそうになる。
遠い昔、誰かがコレを造ったんだ。
それから長い年月、大切に守られてきたから、私たちが見ることができる!
イングランド南部ソールズベリー近くにある有名なストーンヘンジの石もウェールズから運ばれた。
ウェールズの石には、不思議なチカラがあるんだろう☆
遺跡に立って南を向くと、西の空がうっすらとピンク色に染まってきている。
寒いけど、幸せで平和な気分になる不思議な場所だ♡
来た時に誰もいなかったので、自分だけの時間を持てたのもツイていた♪
帰ろうとした頃、犬を連れた人たちがやって来た。
空気が変わり、それまで感じていた何かが消えた・・
歴史や遺跡好きな人に勧めたいところだ!
ペントレ イファンへのルート