ジェーン・オースティンセンター

バース滞在3日目、朝から小雨が降っている。
そのせいか、ジェーン・オースティンセンターの外にいつも立っている男性がいない!

代わりに車いすのおばあさんを迎えようと、昔の衣装を着た若いスタッフが段差をカバーする板を置こうとしていたけど、なかなかうまくいかず、立ち往生している。

やっと車いすの前に板が置かれたので、息子らしい男性が車いすを上げようとしたけど、段差が大きすぎて坂を上れない。
私も引っ張るのを手伝った。

母の介護で、車いすの扱いには結構慣れている。
1段上がったところで、次はドアとの段差を越えるためスタッフが板を置き換えたけど、ボードの向きが悪いので上がれない。
「それじゃ、ムリよ!」と私が言ったので、スタッフはもう1枚の板を持って来た。

いったん車いすを歩道へバックして、向きを合わせてドアを越えることになった。
おばあさんは私に「どうぞ、先に入ってください」と言うけど、息子1人じゃ車いすは押せないのが分かっているのに、知らん顔できない!

体格の良いおばあさんを見ていると、亡くなった母を思い出す♡
おばあさんのレインコートの肩の部分はかなり濡れてしまっていた。
ドアを越えるまで一緒に押した。

おばあさんに付き添っていた女性は手を貸そうとはしなかったが、「ありがとう」とお礼を言う。
私は、「どうか楽しい1日を♪」と言って、別れた。

受付にいたのは、ジェーン・オースティンのドラマ『高慢と偏見』のリジーが着ていたようなショート丈の上着とワンピース、ボンネットを被った可愛い女の子だった。

ローマン・バスとの共通券なら安くなるけど、あそこに行く気はないので断った。
写真を撮らせてと頼むと、ちゃんとポーズを取ってくれる☆

「階段を上がってね!」と言われて、2Fに行ったけど、テレビスクリーンがある部屋が2つあるだけ。
3Fに上がるとティールームがあり、それで終わり!

もっともティールームは、私が見たドラマ『高慢と偏見』のダーシー役コリン・ファースの肖像画を飾ってあり、優雅な時間を過ごせそうだ☆
ティールームのスタッフも親切で、写真を撮ることを許してくれた。

たったこれだけでお金を取るなんてあり得ない!と思っていたら、立ち入り禁止!と書いてある部屋からゾロゾロとグループが出て来た。

壁を見たら、『20分ごとにガイドと一緒に動きますので、それまでビデオを見ていてください』と書いてあった。
そういうことね・・(苦笑)

私は、後から来て隣の部屋でビデオを見ていた若いカップルと初老のカップルと一緒に部屋へ入った。

最初にジェーンの家族について10分くらい説明がある。

ジェーンは、8人兄弟で男6人、女2人の下から2番目だ。
姉とは、とても仲良しだったという。
兄弟の1人は、経済的に非常に恵まれた環境にあり、また別の兄弟は軍人だった。
ジェーンは、バースに住んでいたけど、父親が亡くなり莫大な相続税を払うために家を売って、市内を点々としたそうだ。

これらの説明に関しては、私が聞き取った内容なので、細かい点が違うかもしれない。

説明してくれたのは、チケット売場にいた可愛い女の子だ。
彼女は仕事とはいえ、かなり詳しい解説を何も見ずにやり終えたのですごい!

彼女と一緒に階段を下りて、6枚の肖像画を見ながら説明を聞いた。
ジェーンの姉が描いた絵が2枚あったが、素人にしては上手だし、ジェーンが10代の時に書いた本も面白そうだった。
兄弟の1人が出版社をやっていたので、そこで作ったそうだ。

1枚の若い時の肖像画は着ているドレスが時代と合わないので、ジェーンではないのでは?と言われているようだ。
その後は、自由に見学するというシステムだった。

驚いたのは、彼女は£10札の肖像画になっていることだった!
半年間も英国で生活したのに、現金を使うことがほとんどなかったので気づかなかった。

ジェーンについての説明がボードに詳しく書いてあるので読んでいると楽しい♪
しかし分からない単語も多く、理解するのに時間がかかる・・

バースを紹介しながらジェーンが住んだ家を写したビデオの解説をしているナビゲーターが『高慢と偏見』のウィッカム役だったのがビックリ!

コスプレコーナーがあって、小さな女の子が衣装を着ていたのを写していた。
うらやましいけど荷物の管理ができないのであきらめていたら、ずっと一緒に説明してくれた女の子が「着てみませんか?」と勧めてくれた。

幸い、誰もいなかったので隅っこにバッグを置いてカーディガンを脱いで衣装を着てみた。
ドレス、小物、帽子などを選ぶのが楽しい♪

帽子は2つ試して、女の子のおススメの薄紫色のボンネットにした。

ひとり旅だと、こういう時にスタッフの手助けがなかったら、絶対に経験できない!
ジェーン・オースティンが大好きで、『高慢と偏見』のDVDを何度も見た!と話すと、「あれはいいですよね!私も大好きです」と言う。

「ジェーンとリジーの関係って、自分たちのことじゃない?」と訊くと「私も、そう思います!自分の体験を書いている部分が多いですね」と話していた。
親切なスタッフのおかげで、楽しい時間を過ごせた。

出口へ向かうと『ジェーン・オースティン・フェスティバルへの手紙を書こう!』というコーナーがあったので、チャレンジしてみた♪
ところが羽ペンは、とても使いにくくて書くのがむずかしいので、途中で断念した。

私が書いていたを見ていた別のスタッフが「何か書いたんじゃないですか?」と言うので、むずかしいから止めた!と言うと、笑う。
彼女たちの衣装もステキなので、写真を撮らせてもらった。

部屋に人形が立っていたが、それは肖像画を元に作られたジェーン・オースティンだった。
制作風景をビデオにしたものを見ると、細かく作っているのがよく分かる!

時間が経って少し色あせてしまっているようだ。
でも眉毛を1本ずつ植えているのには驚いた!

最後にショップでいろいろな商品を見ていたら、『高慢と偏見』の撮影に関する本を見つけた。
すごくほしいけど重いのでためらっていたら、スタッフが「その本は、すごくいいですよ!」と勧める。

「うん、私もすごくほしいけど、半年間の留学を終えて3週間の英国旅行をしている途中だから荷物をたくさん持っていて、これ以上どうしようもない状態なの・・」と答えると、「あら、そうなんですね・・でも、すごい冒険ですね!」と言う。

何か別の荷物を捨てることにする!と言って、本を買ったら、「えっ!そんな・・」と言いながらも10%引きで計算してくれた。
笑顔で「ステキな午後を過ごしてくださいね」と言って送り出してくれた。

可愛くて親切なスタッフは、エマ♡
『エマ』は、ジェーン・オースティンの本の名前でもある☆

雨が上がったので、いつもの男性が立っている♪

ジェーン・オースティンセンターへのルート