トーキー滞在3日目。
朝食後、部屋へ戻る前、受付にある天気予報を見に行ったら、今日は黒い雲に雨粒のマーク!
明日は晴れそうだ。
外歩きはあきらめて、トアアビーとトーキー博物館へ行くことにした。
トアアビーの門の横にある家にも、可愛い犬がいる♪
トアアビーは宿から徒歩5分くらいなので車を置いて、歩いて行く。
さっきまで土砂降りだった雨が上がって、日が差している!
これならコッキントンへ行けるんじゃないか?と考え直して、道端でウロウロ・・
しばらく考えていたけど「明日の方が天気が良いなら、明日にしよう!」と思って、予定通りトアアビーへ向かう。
入場券を買う時、昨日インフォメーションでもらった割引券を使ったので、少し安くなった。
修道院時代の古い建物部分。
トアアビーは、1200年以上前に建てられた修道院が元で、その後ケアリー家が何百年も持っていた。
残念ながら第一次世界大戦で跡取りが亡くなってしまい、税金対策のためにトーキー市に売却。
まるで、ダウントンアビーの実話みたいだ!
ダウントンアビーにも出て来る『ソンムの戦いで』跡取りが頭を撃ち抜かれて死んだ、と書いてあった。
その時の電報文が展示されている。
この電文を読んだ両親の気持ちを考えただけでツライ・・
それでも亡くなった時のようすが少しでも分かって良かったと思う。
第二次世界大戦の時の日本みたいに、空の骨箱に石を入れて遺族に渡すなんてあんまりだ!
最初に修道院を買った初代は、とても勇気があったと思う。
英国国教会に盾突いてカトリック信者を貫き通したんだから、すごい!
日本では簡単に教わるだけのフランスとの100年戦争やシビルウォー(清教徒革命)など時代ごとの屋敷の変遷がデジタル技術で分かりやすくまとめられている。
興味深くて、おもしろかった!
2回行われたロンドンオリンピックの時は、ここが舞台になったようで、1948年はドレス姿の紳士淑女があふれている。
数年前のロンドン大会ではトーチリレーの中継地に選ばれ、記念写真がたくさん残っている。
1960年代にはエリザベス女王も訪れている。
絵画保管庫には、大量の絵が収められている♪
好みの絵がたくさんあるので、見ごたえがある。
水彩画、スケッチ、彫刻などいろいろな芸術作品を集めている。
たまたま企画されたものか常設なのか分からないけど、絵画に関する知識をいろいろ説明しているのも良かった!
エドワード・バーン=ジョーンズギャラリーは、ステンドグラスの色が映えるように薄暗い。
彼が私の大好きなウィリアム・モリスと同じ時代の仲間だということは知っている。
作品の色使いは美しい☆
しかし、彼が描く女性は好きじゃない・・
食堂の展示が、おもしろかった。
大きなテーブルに食事の支度をしてある。
トラファルガーの海戦でフランスとスペインの連合艦隊を破ったネルソン提督を招いたディナーを再現したものだと後で分かった!
食事用の大きな皿がスクリーンになっているのだ。
皿を覗くと、人物がしゃべるから驚いた!
軍服を着た男性やドレス姿の女性、僧侶などがいる。
残念ながら、2人分は壊れていた。
建物のいちばん新しい部分は1930年代まで使われていた。
とても古い部分が残っているので、現在も発掘調査しているようだ。
狭い階段を覗いてみたら、すぐ先は埋もれたままだった・・
昔の衣装体験もできるが、1人旅なので子ども用のドレスだけ2点写した。
実際に子どもが着たら可愛いだろう♡
全部、見学した後で庭を見学するため入口まで戻って、土産物コーナーを通り抜けて外へ出る。
庭仕事をするスタッフが、たくさんいた!
白いアーチは、どんな花が咲くんだろう?
これから夏にかけて、いちばん美しい季節を迎えるのが英国の庭だ☆
朽ち果ててしまった修道院の基礎部分だろうか?
庭を歩いていたら、また雨が降り出した・・
何で私が出て来るのを待っていたかのように降るかなぁ!とムカつく。
先に庭を見ても、結果は同じだったんだ!と思うことにする。
屋敷の正面へ行くためには一度、外へ出て門をくぐって行かないといけない。
昨日、おじさんが一生懸命芝刈りをしていたのは、隣の敷地みたいだ。
間に柵があって、立ち入りできない。
もしかしたら、おじさん専用のミニゴルフ場なのかな?
トアアビー博物館は、歴史好きにおススメの場所だ!
トアアビー博物館へのルート