3月9日、10日にフラットメイトのパウラとドライブ旅行をした。
◆ここまでのブレコンビーコンズ旅◆
ブレコンビーコンズへの旅
ブレコン街歩き
ブレコンの宿 ブラックマウンテンロッジ
ザ・リバーカフェ・グラスブリー
11月、私が行ったブレコンビーコンズ国立公園の滝が良かったので、帰りに寄ってみたいと思っていた。
宿の人に場所を確認したはずだったが、パウラは地名だけを覚えていたので、スマホでの設定がうまくできない!
困ったことに滝の名前はウェールズ語なので、綴りが分からない。
パウラは、ドライブ中もずっと滝を探していた。
「ここにも滝があるよ!」と言うので、道端の駐車場に入ってみた。
キョロキョロしてもなだらかな丘が広がるだけで、滝があるような場所があるとは思えない。
「間違いじゃない?」と言っても、「ここに違いない!ほら、あそこにある♪」と指さした方を見ると・・
向こうに停まっている車の上を流れているのが滝!
がけの割れ目からチョロチョロ流れ落ちる水の流れがある!
思わず爆笑!
いくら何でも、これが滝ってことはないだろう・・と思ったが、スマホを見ると、たしかに名前がある。
どうやらウェールズの滝の定義は、日本より広いようだ。
段差があれば全部、滝に認定?
私が、ずっと笑い続けているので、パウラが呆れていた。
その後、カーディフから来た道から分かれて、西へ向かう道路へ入ると、別世界のようなところへ出た。
パウラは月みたいだ!と言う。
私は何となく、阿蘇を思い出した。
しかし突然、空模様が怪しくなり、あられがバラバラ落ちてきた!
粒が大きいので、車に傷が付くんじゃないか?と心配。
外気温が急に下がると警報が点滅するので、よけい不安になる。
こんなところで事故ったら、救援を待つ間に凍死しそうだ。
案内板に気をつけて走っていたが、滝の名前はない・・
滝の名前どころか集落も、ほとんどない!
偶然、ウェールズ唯一のシングルモルトウイスキーを生産している工場の前を通った。
ウイスキーには興味がないので、そのままスルー!(後で後悔した・・)
雪や雨が降ったり止んだりしているので滝は、あきらめることにした。
それでなくても滝の近くは濡れていて、危険がいっぱい!
16時までに車を戻さないといけないが、その前に買い物をして、いったんレジデントに戻るつもりなので、あまり時間がない。
ケルフィリー城へ向かうことにした。
まだウェールズで本格的な城を見ていないパウラには、ちょうどいいと思った。
駐車場に車を入れ、鳥天国の公園を抜けて歩くと、前方に城が見えるのでパウラは大喜びだった!
池越しに見たケルフィリー城
1月に来た時は天気が悪かったので暗いイメージだったが、今日は青空が広がり明るい雰囲気だ。
パウラが楽しそうに見学しているのを見て、来て良かったと思った♡
ケルフィリー城の中庭
彼女は英語の説明を読めるから、私より城のことを理解できるだろう♪
私は2回目なので、彼女の動きに合わせて動く。
塔のいちばん上は、イタリアのアルベロベッロの屋根みたい!
軽い朝食しか食べていないパウラはお腹が減ったようなので、見学はほどほどにしてランチへ行くことにした。
城の前には店が集まっているので、レストランがあるだろうと思ったが、ちゃんとした店は閉まっている。
日曜日だから?
開いているのは、カーディフにもあるようなチェーンカフェかベーカリー・・
商店街の奥にある大型ショッピングセンターまで行ってみたけど、美味しくなさそうなフードコートだけだ!
空腹には勝てないので、サンドイッチ類を売るスナックショップでパイを買って、イートインコーナーで食べた。
私はソーセージパイを選んだが、ソーセージが不味いしパイ生地が油っぽいので、半分くらい捨てた。
パウラは、野菜やひき肉が入ったパイを1つ完食♪
ふと外を見ると、土砂降りの雨になっている!
パウラがエスプレッソを注文して飲む間、雨宿りできて良かった☆
傘を差さなくても済むくらいの小雨になってから、駐車場へ戻った。
後は適当にカーディフ市内へ戻り、中心街に行く前に大型ショッピングセンターを見つけて買い物をするだけ!
市内は数車線の大きな道路で注意が必要なので、ショッピングセンター探しはパウラに任せた。
パウラが左前方を指差して「あそこにある!」と言うので、左折して駐車場へ入った。
見たことがない『リドル』という店だ。
パウラは、留学生からうわさを聞いて知っていたらしい。
大人でも乗れそうな大きなカートを持って、買い物開始!
低価格の店らしく、何でも規格が大きい。
パンは3斤分の大きなままの単位だし、野菜類も大きな袋に入っている。
めずらしいものがあるけど、私には使いこなせない量なので、見るだけ・・
私がほしかったのは、トイレットペーパーだ♪
徒歩で買い物をする時は邪魔だし重いから、帰国までの分を買い込んでおくつもり。
ところが帰国までの分としても多過ぎるほど、大きなパックしかない!
私が悩んでいたら、パウラが「私が半分買うよ」と言ってくれたので甘える♪
重いミネラルウオーターを数本買い、ピザ3箱もシェアすることにした。
ミネラルウオーターは好みが違うので、私はふつうの『still water』、パウラは『sparkling water』を買う。
今夜はピザを焼いて、一緒に食べる♡
レジデントへ無事に戻り、荷物を全部下して、部屋に置いてから、再びレンタカーに乗り込み返却へ向かう。
この時、パウラがレジデントの住所を正しく入力しなかったので、ルートが分からなくなって同じ道をグルグル回ることになってしまった・・
横に人がいるとどうしても頼ってしまうのが悪かった。
自分できちんとチェックしておけば良かった・・(と後悔しても遅い!)
途中、ペトロールステーションでガソリンを入れようとした。
ところが、給油口の開け方を訊いていなかったことに気づいた!
新車だよ!というスタッフの言葉に気を取られていたのだ。
2人でキョロキョロ探していると、たまたま給油に来た男性が「どうしたの?何か困ってる?」と声をかけてくれた。
訳を話すと、笑いながら「この手の車はポンッ!と押すだけで開くんだ」と給油口を開けてみせてくれた。
「ありがとう!」とお礼を言って、給油する。
わずか22リットルしか使っていなかった。
約束の16時にギリギリ間に合った!
スタッフは、すでに帰り支度をして待っていたようで、車を降りると走行距離を確認しただけで鍵を受け取って「OK!じゃあね」と言う。
2日間山の中を走り回って汚れ放題の車に乗り込んだスタッフは、レーシングカーか?と思うような猛スピードで洗車場へ突っ込んで行った。
パウラと顔を見合わせて笑う♪
Uberで車を呼ぶと、すぐ迎えに来てくれた。
慣れると、とても便利なものだ☆
2人なら、バス代とほとんど変わらない値段で利用できる!
レジデントの横まで連れて帰ってもらって、£6だ。
バスは片道£2で、最寄りのバス停から10分くらい歩くことになるので、絶対にお得!
いつもの自由きままな旅とは違うけど、留学先で知り合ったパウラとのドライブは忘れられない思い出になった☆
・天気が変わりやすいので、必ず傘を準備しよう。
・出発前に、燃料の種類と給油口の開け方を訊いておこう。
・観光したい場所は、ウェールズ語でメモしておこう。
【 追記 】
この日、レンタカーを返却するのに道に迷ってウロウロした時、カメラによる取り締まりに引っかかって後日、交通違反切符を日本の住所へ送りつけられた。
焦るとこんなことになるので、くれぐれも時間に余裕を持って行動しよう!
ケルフィリー城へのルート