風の街カーディフ

2018年11月から、ウェールズの首都カーディフで半年間、語学留学をした。
ウェールズと聞いて、すぐ分かってくれる人はほとんどいない。

2019年のラグビーワールドカップで、北九州市がキャンプ地のひとつに選ばれたことで、ラッピングバスやウェールズの国旗をあしらったステッカーを貼ったタクシーなどが走り、少しだけ認知度が上がったかな?

留学前にカーディフについての情報を得るのは、むずかしかった。
日本語のサイトは、本当に少ないから。
もともと、ひとり旅をするタイプなので、行き当たりばったりでもそんなに困らないけど・・

カーディフに到着して、驚いたのは風が強いこと!
日本でいう強風は、ほぼ毎日吹いている。

少し天候が荒れると、台風並みの強風が吹く!
進行方向から風が来ると、進めないくらいだから、大型台風と同じくらいだと思う。

毎年、台風がやって来る九州で生まれ育った私でも、台風の時には外出しない。
でも、カーディフでは強風くらいで学校を休むわけにいかない!
ハメハメハ大王じゃないんだから・・

最初の頃、カーディフの人たちが、雨の日に傘を差さないのが不思議だった。
こうもり傘を持っていても、使わない英国ジェントルマンの伝統か?と皮肉な目で見ていた。

しかし、数ヶ月過ぎると、自分も傘を使わなくなった!
理由は簡単♪

強風で、傘を差すことができないのだ。
風にあおられて、コントロールできない傘を持つくらいなら、フードを被っている方がいい!

留学生たちは、何本も傘を買っていた。
パウラは、すでに3本目の傘だけど、突風であっけなく傘の骨が折れた。

M&Sで£17も出して買ったらしいけど、たった2,3回でバラバラ!
カーディフでは、アルミ製の傘が必需品だ。

どこで新しい傘を買うか?という難問に、2人で悩む。
パウラが「そうだ!この前、ブーツを買った店がいいんじゃない?」と言う。
たしかに登山用品店なら頑丈な傘を置いているだろう!と意気揚々、店へ入った。

しかし、私たちは、登山者は傘を持たないのを忘れていた!
彼らは、レインコートを使うから、傘は必要ない。

売っているのは、ちゃちなものだった。
「この風のせいで傘が壊れたのよ。この傘で持つと思う?」とパウラがスタッフに訊く。

男女2人のスタッフは「いや~・・この風じゃ、どんな傘でも壊れると思いますよ。£100の傘でもダメでしょう!」とあっさり答える。(爆笑)

それでも、店の人は「この傘なら、少しプラスするだけで半額になりますよ!」と言って、店でいちばん安いバゲッジタグといっしょに買うことを提案する。

英国や韓国では、よくある商法で、2つ買うと高い方が半額になる!というシステムだ。

パウラは、数種類の動物型タグを見比べて、カエルを選んだ。
帰国の時は、役に立つよね♪

店を出たら、雨が止んでいた。
歩きながら傘を開いてみたけど、どうも頼りない・・

「ねぇ、この傘、どう思う?」とパウラが訊く。
「10回くらいは、持ってほしいよね」と答えると「え~っ、4月まで持たないってこと?」と言う。
正直に「うん・・」と答える。

どうして、私が持っているスイス製の軽くて丈夫な傘を売らないのかな?
私の傘は半年間、カーディフの強風に耐えて、無事に帰国した☆